内容説明
希代の英雄ユリウス・カエサルが自ら著した、壮大な遠征の物語。世界史上最も有名な古典を普及版として上・下巻で刊行。<上巻目次>解説/共和政末期のローマ/ガリアとガリー人/カエサル略歴/カエサルについて/ローマの軍隊/『ガリア戦記』について/第一巻(紀元前五八年)ガリアの地理と人種/ヘルウェティイ族との戦い/ゲルマニー人アリオウィストゥスとの戦い/第二巻(紀元前五七年)ベルガエ人との戦い/大洋沿岸部族の服従/第三巻(紀元前五七-五六年)山岳部族との戦い(前五七年)/大洋沿岸部族との戦い/アクィタニー人との戦い/北方部族との戦い/第四巻(紀元前五五年)ゲルマニー人との戦い/最初のゲルマニア遠征/最初のブリタンニア遠征/北方部族との戦い
目次
第1巻 紀元前五八年(ガリアの地理と人種 ヘルウェティイ族との戦い ゲルマニー人アリオウィストゥスtの戦い)
第2巻 紀元前五七年(ベルガエ人との戦い 大洋沿岸部族の服従)
第3巻 紀元前五七~五六年(山岳部族との戦い―前五七年 大洋沿岸部族との戦い アクィタニー人との戦い 北方部族との戦い)
第4巻 紀元前五五年(ゲルマニー人との戦い 最初のゲルマニア遠征 最初のブリタンニア遠征 北方部族との戦い)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロビン
16
ユリウス・カエサル自身によるガリア遠征の記録。「一般の人々が知らないような難しい言葉や表現は、船が暗礁を避けるように、注意してこれを避けなければならない」と常々口にしていたカエサルの筆になるものなだけに、非常に簡潔明瞭な文体で、当時第一の文章家だったキケロが絶賛し、以後名文として有名になった(塩野七生氏は、「当時ノーベル文学賞があれば獲っていただろう」と)。塩野氏が大のカエサル党であったのに対して本書の訳・解説の中倉氏はカエサルを少し醒めた目で見ていて、それも面白かったが、説得力は塩野氏のほうに軍配か。2022/04/08
ことちん
11
塩野七生の「ローマ人の物語」を読んでからずっと読みたいと念願していた。解説だけで100ページ以上あり、カエサルの文章が始まる前に挫折しそうになるが、こればこれで読み応えがあり面白かった。カエサルの文章は明瞭簡潔でとても分かりやすい。2000年以上の時を超え1万km離れた日本で読んでも全く古くなく違和感なく、まさに出来る男の書く文章と言った印象。地名や部族名や固有名詞は分からないものだらけだが、単純に文章を楽しんだ。特に敵との駆け引きや戦いの場面は臨場感たっぷりで面白い。下巻に突入。2015/09/29
isao_key
10
有名な戦記である本書を新訳にて読む。上下巻に分かれ、上巻は解説から第1-4巻まで。本書の特徴は、初めに解説があり、かなり詳細に書かれており、全体の3分の1ほどの分量がある。「カエサルは、財務官になったとき、すでに1300タレントの債務を負っていた。この額は、一説によると、なんと11万人の兵士を1年間も抱えることができる金額であったという」どうしたらこれだけの借金ができたのだろう。癲癇持ちであったため、「適度な筋力の使用とともに、節度ある簡素な食事」を気に入っていたとある。金遣いの荒い割に食事は質素だった。2016/03/28
朧月
4
歴史的偉人の書いた古典的名著。 たびたび、書名を目にして、良書と聞いたので、読んでみることにした。 本書は、上巻ですが、1/3程度が当時のローマの状況、カエサルの状況などについての、丁寧な解説となっており、本書だけで十分な理解が出来る構成になっている。 戦記と言うだけあって、戦争に関する詳細が書かれているが、細かく章が分けられており、読みやすい。ただ、古代ローマの独特な地名やガリア地方の部族、人名がたくさん出てきて、理解するのも覚えるのも大変。2014/03/20
nakagawa
3
以前なんの予備知識もなく岩波文庫のガリア戦記を読んで私にとって読みにくかったので途中で断念したので読みさすそうな新訳でまたチャレンジしてみた。塩野七生のローマ関連の本も同時に読んでるがそのおかけでかなり読みやすくて面白くて一気に読み終えた。カエサルの文は明瞭簡潔でまさに自分もその場にいるような錯覚を覚える。下も一気に読み終えることだろう。2017/06/13
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