新潮選書<br> アメリカン・コミュニティ―国家と個人が交差する場所―

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新潮選書
アメリカン・コミュニティ―国家と個人が交差する場所―

  • 著者名:渡辺靖【著】
  • 価格 ¥1,144(本体¥1,040)
  • 特価 ¥800(本体¥728)
  • 新潮社(2013/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106037252

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内容説明

強固な外壁に囲まれたロスの超高級住宅街、保守主義の牙城・アリゾナの巨大教会など9つの地域を丹念に調査。国家と個人をつなぎ、多様性を象徴するコミュニティこそが、アメリカ現代社会を映す鏡である。なぜこの国はダイナミックに変化し続けるのか、真の力の源泉とは何か――現代アメリカ論の新しい名著、装いを改め選書化。

目次

第1章 ブルダホフ ニューヨーク州メープルリッジ―しなやかな原理主義
第2章 ダドリー・ストリート マサチューセッツ州サウス・ボストン―コミュニティの再生力
第3章 ゲーテッド・コミュニティ カリフォルニア州コト・デ・カザ―資本・恐怖・セキュリティ
第4章 ミドルタウン インディアナ州マンシー―もっとも典型的な「アメリカ」
第5章 ビッグスカイ・カントリー モンタナ州ビッグ・ティンバー―連帯する農牧業
第6章 メガチャーチ アリゾナ州サプライズ―「クールな教会」宗教右派の草の根
第7章 セレブレーション フロリダ州オーランド―ディズニーが創った町
第8章 アメリカン・サモア 南太平洋―海に浮かぶ、小さな「アメリカ」
第9章 刑務所の町 テキサス州ハンツビル―「アメリカにおける死の首都」
終章 コミュニティとアメリカ―国家と個人が交差する場所

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糸くず

2
文化人類学者の著者がアメリカ各地の九つのユニークなコミュニティを取材することでアメリカの「多様性」に迫る。キリスト教原理主義者のコミュニティであるブルダホフ、地域住民によるコミュニティ再生の成功例であるダドリー・ストリート、アメリカの自治領である東サモアなどそれぞれのコミュニティは共通点よりも相違点のほうが多いように思うが、重要なのはこうした様々な選択肢の存在が許される自由と懐の深さ、それぞれの選択肢が絶え間なくぶつかり合いせめぎ合うことで生まれる可能性であろう。やはりアメリカは侮れない。2020/09/02

shm

1
ときに文学的な描写だが、訪問先の人種構成は逃さず書くなど地に足もついてる。社会学ではなく文化人類学。ディスコース(言説)ではなく、カウンター・ディスコース。 2015/12/12

coconatsu

0
共生して取材する人になりたい2016/11/03

まこと

0
アメリカのコミュニティの現状を追った書。よくあるゲーテッドコミュニティやメガチャーチだけでなく、刑務所の町ハンツビルや海外領土としてはありがちなプエルトリコではなく東サモアを選んでるあたりが新しいかな。2014/03/21

larilarifire

0
エッセイ。文体がすこし鼻につくかも。アメリカ論(特に都市論)について考える時にはよいとっかかりとなりそう。ゲーテッドコミュニティ、メガチャーチなど日本に縁の無いものが、いったいどんなものなのかを漠然と理解するのには特に役立ちそう2013/09/20

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