内容説明
日本には現役だけでも一万近くの駅がある。その中から「芭蕉や蕪村がいたら、一句ひねりたくなる」ような感動的、個性的な駅を厳選。「名駅舎」「ドームターミナル」「忘じがたき駅」「股裂き駅」「踏切自慢」「名駅舎墓碑銘」など筆者が独自のジャンル分け。読んで、訪ねて、見て、佇んで、楽しくて役に立つ百駅百様の旅エッセイ。
目次
東西両横綱の大変身
厳選！名駅舎
大屋根ドームターミナル
脳裏に焼き付く、忘じがたき駅
ホーム上の小宇宙
地の果ての車止め
鋼索・索道駅のアバンギャルド
駅前像の威容と不思議
股裂き駅の奇妙な空間
おいらの駅は踏切自慢
鄙にも希なモダン駅舎
保存駅舎の存在感
名駅舍墓碑銘
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たくのみ
10
現存する名駅舎、ドーム、終着駅、踏切など、視点を動かしながらお気に入りをピックアップしていくカラーカタログ。サブタイトルの「股裂き駅」とは分岐点に作られた扇形のプラットホームのこと。関西方面に多いこの形の駅は、よく知らなかったので興味深かった。失われた駅よりも今ある駅への愛情が深い。保存運動や歴史より「今ある姿が第一」というのがいい。行きたくなったのは、日光、小樽、嘉例川などの駅舎。股裂駅では寺田、高宮、池谷が楽しそう。愛冠、土合、紀伊中之島は無くなる前に行きたい。2015/08/27
yyrn
2
様々な味わいのある全国各地の駅舎を紹介してくれる本。近くまで行ったらぜひ訪ねてみたいが、出張では途中下車も難しい。だから実際に行けるのは一つか二つの駅かもしれないが、いつか行こうと思うだけでも楽しい気がする。でも行くとガッカリする場合が多いような気もする。日光の眠り猫や札幌の時計台、高知のはりまや橋は確かにガッカリしたし、シンガポールのマーライオンもかなりガッカリするらしい。まあドンマイ、ドンマイ。とにかくまずは出かけてみよう。2013/09/07
どぅまち
1
駅舎は街の歴史であり、あるいは街の顔である。歴史を経た駅舎はそれ相応の美しさをもつが、地元民がボロ駅舎と蔑むそれはバリアフリーや駅前再開発であっけなく消える運命でもある。しかし失った風景は二度と取り戻せない。四角いプレハブのような駅舎でどこかで見た風景ばかりになる、各地の個性派駅舎、思えば貴重な風景ばかりだ。そこにしかないもの。2014/11/20
takao
0
奥羽線の末端は地の果て。2017/07/12
スーパーサウスポーあさちゃん。
0
http://ssasachan3.seesaa.net/article/420711774.html2015/06/15
