内容説明
ギリシャのポリス誕生からローマ帝国発展まで、地中海文明の歴史は、歴史ファンの関心を惹き付けて止まない。トルコの小アジアにはギリシャ時代の神殿が佇み、ローマのフォロロマーノやスコットランドのハドリアヌス帝の長城は大帝国の繁栄を今に伝える。壮大な地中海文明の魅力を、本村教授と東大西洋史学研究室出身の俊英が現地を訪ね、自ら撮影した写真を駆使して解説。ローマ帝国と地中海文明の実像を知るために必携の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかみりん
3
古代ローマ史の第一人者だった本村先生とそのゼミ所属の方々が執筆された古代地中海世界の都市別ガイドブック。流石に研究者の方が書かれただけあってそれぞれの都市遺跡についてかなり突っ込んだ解説が為されており、かなり興味深い。現地を訪れて遺跡を見るというのはフィールドワーク以外の何物でもない。ローマ史は古代にしては文献史料が充実してるので本を読めば分かった気になってしまうが、たまにはこういう成果を振り返るのも大事と思う。それにしても読者層が迷子な本ではある。旅に携えて行くのは少々厳しい。旅の下調べには良いかも。2013/08/01
Fumihide Miyashita
2
行ってみたいな。特にポンペイ!2014/07/30
ゆうゆう
2
学術的でありながら、手軽に取れる本です。ただ、大衆向けのためにはもう少し有名どころの写真を入れるべき。特に表紙と裏表紙…。どうせなら誰もが知っているローマ遺跡を持って来ればよかったのになぁ。空いた時間にぱらぱらと読み返したくなる一冊です。2013/06/25
Hiro
0
順々にヨーロッパの都市を旅行しようと思い、ロンドン、パリに行き、次はローマというか地中海の諸都市かなという気持ちでいる時に、図書館で本書を見つけ読んでみた。編者は高名な専門家で、そのお弟子さん方が手分けしてポンペイやアテネなど観光地や史跡を取り上げ専門家の切り口から書いた探訪記21編からなる。出てくる場所は勿論有名なところもあるけれどむしろ観光ルートから外れた、知る人ぞ知ると言った場所も多い。堅くてオタク的な専門家の本かと思ったら、結構面白い。どの文章も興味深い切り口で紹介されていて、旅情を誘うに充分。2019/11/06
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