内容説明
ダメ男・鈴木信男はたまたま試験を受けた一流広告会社になぜか採用される。彼に与えられた使命は、他の社員の軽蔑を一身に浴び、社内ストレスの“はけ口”となること。表向きは新入社員、実は役員待遇の「被取締役(とりしまられやく)」。信男は天性のダメ人間ぶりを発揮し、「ひとりいじめられっこ政策」は成功を収めたかに見えたのが……。森山未來主演でドラマ化! 1403作品の頂点に選ばれた、ドラマ原作大賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
134
本当にこんな役職があったら喜んで行きたいなぁと思いながら読めた。私の今の職場でも実はこんな密命で仕事が出来ないとか言ってみたい(笑)2013/05/18
☆ゆう☆
107
人間味溢れる作品だった。年収3千万の被取締役(とりしまられやく)というありえない設定なのに羽ヶ口信男が面白くて笑。どんな仕事にも役割がある。たとえダメ人間でも、彼が一人いることで、組織がうまく回るのだという発想がよかった。しかしそんな彼も、同じ部署の人たちと助け合いながら仕事をしていくうちに自らの自尊心に気づき、被取締役でいることにも抵抗が出てくる。最後は、3千万よりも彼は大切なものを見つけ、手に入れたのではないだろうか。こうなることはゼンマイは最初からお見通しだったのかな。彼の今後の人生が楽しみ。2016/08/28
★グラスハート★
97
2.0 初読み作家、タイトル買いしました。何をやってもダメないじめられっ子が、大企業に被取締役として採用され話が進む。ダメダメ社員を演じることにより、部のメンバーの士気や団結・売上が向上することを期待されている人材。 後半は特に都合よく話が展開されるが、現実的な話じゃないので、ある意味楽しめた作品です。2019/02/19
yanae
96
積んでいた本読了。何をやってもダメな主人公がまさかの大企業で年俸3,000万円の役員待遇で働くことに。彼の仕事は「ひとりいじめられっこ」政策で、他の社員の捌け口になること。と、あらすじを読むと、どんだけ辛い話なんだと思うけど、基本はサクセスストーリーです。彼は幸せになれます(笑)なので安心して読んでください。ドラマ化前提で作られているから、やっぱり絵も浮かぶし、キャラも個性的だし、面白かった。周りの仲間と徐々に距離が縮まるのもよい。楽しく読了しました。2018/02/05
紫綺
92
単行本にて読了。いじめられっ子再生サクセスストーリー。コメディを見てるように楽しめる♪2014/05/11