- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
不況、失業を克服し、経済成長を保証する万能の経済理論は存在するのか? ケインズに始まり、フリードマン、クルーグマンまで14人の経済学者の人生と理論、実際の政策との関わりをたどりながら、経済学の可能性と限界について検証する。
目次
01 現代経済学のカッサンドラ(ジョン・M.ケインズ1―あるアウトサイダーの肖像 ジョン・M.#ケインズ2―不確実性時代の予言者 ほか)
02 アメリカのケインズ主義者たち(ポール・A.サミュエルソン―米国版ケインズ経済学の「黒幕」 ジョン・K.ガルブレイス―新しい社会主義の鼓吹者 ほか)
03 マネタリストと新古典派の隆盛(ミルトン・・フリードマン―反ケインズ革命の英雄 ゲーリー・S.ベッカー―経済学帝国主義の推進者 ほか)
04 市場経済秩序の社会哲学(フリードリヒ・フォン・ハイエク―自生的経済秩序の守護者 カール・ポランニー―市場社会への根本的懐疑者 ほか)
05 新しいケインズ経済学の苦闘(ポール・R.クルーグマン―経済政策を売り歩く男 ロバート・J.シラー―金融経済の啓蒙主義者 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽん教授(非実在系)
2
ケインズの「確率で計算不可能な不確実性」についてが裏テーマ。ここを削り落としたサミュエルソンやフリードマン、ルーカスたちを批判する内容となっていて逆にフランク・ナイトやハイエクへの評価は高い。2015/03/23
おらひらお
1
2013年初版。著名な経済学者の生まれと生い立ち、学説を出すまでの歩みを批判的に振り返る本です。ケインズに多くを割いているのは仕方がないことかもしれません。K.ポランニーとP.ドラッガーが若い頃からの知り合いだったとは全く知りませんでした。2015/12/20
ひろし
1
ケインズから今日に至るまでの経済学の流れがわかる本。 個々の経済学者の名前や考えを断片的に耳にする機会は多いが、全体像や変遷などを知る機会は少ない。そういう意味では、わかりやすくまとまってるし、貴重な一冊だと思う。2014/08/11
ちゅーとろ
1
ケインズ以後の有名経済政策学者の生まれ育ちと活躍・失望を批判的につづる。政府や世銀の経済政策に関わったりしてマスコミによく名前がでてくるような経済学者だけをピックアップ。だから、20世紀経済学者のサマリーというわけではない。経済学っていうのは自然科学の手法とはちがって普遍性がなくはやり廃りが早いし、学者が自分の業務から儲けたり、尊敬できないおもしろい世界だ。業績や名声で個人としては大成功したの結構なことだが、世界の経済状況は完全不透明になのに、どの経済学者も新しい処方箋を提示してない。2014/07/30
Kohei Takamuko
1
著者がかなりケインジアンなのか、ケインズをかなり褒めているのに対してマネタリストへの批判が苛烈。とはいえ伝記としては面白い。2014/01/09




