内容説明
「お前には天狗の血が流れている」という遺言を父から受けた旗本・京之介。己の出自の謎を追って、愛宕山へと向かい、太郎坊社の神職・覚之坊、元盗賊の木彫りの猿蔵と出会い、品川宿を舞台に珍妙な事件を解決しつつ、自分たちの出自の謎を追いかけてゆく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
71
ユニークな設定で伝奇ものと時代小説が合わさったような感じでした。天狗の血が流れている主人公など、なかなか面白い要素が組み込まれていますが、話が色々とそれるので、本筋がつかめない感じは否めません。闇の権力に立ち向かっていきますが、あちこちに伏線がある割には回収しきれず、事件の顛末は天狗の千里眼で明かされるという結末には今までの話は何処へいったのかと思ってしまいます。かなり無理のある展開だったので、いい題材を使っているのに勿体ない気がしました。2016/02/11
あかんべ
8
厠に行くたびお尻を丸出しで出てくるヒーローってちょっと引く。天狗の力ってのもまだあやふや。玉姫や猿の正体は今後明らかになるのか?3巻くらい読んで調子が出そうなシリーズ。2014/10/01