ベスト新書<br> ウルトラマンがいた時代

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ベスト新書
ウルトラマンがいた時代

  • 著者名:小谷野敦【著】
  • 価格 ¥838(本体¥762)
  • ベストセラーズ(2014/05発売)
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  • ISBN:9784584124031

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内容説明

ウルトラマンシリーズの中で、最も世相を映していた『帰ってきたウルトラマン』を中心に特撮、怪獣、ヒーローものを精査し、高度成長から停滞期へと入って行った昭和40年代以降の意味を考える異色の文化論。

<目次>
序章 ウルトラマンがいた時代
 特撮ものとの再会
 特撮・怪獣ものを観て育った我らの世代
 『ウルトラセブン』の論じやすさ
 一九七〇年を境に起きたアニメ・特撮ものの変化
 あえて私流に時代に沈潜して
第1章 怪獣前史
 最初の怪獣映画『ゴジラ』
 『ウルトラQ』シリーズとして始まった『ウルトラマン』
 「ウルトラ口」の起源
 必殺技の名称をめぐる謎
 単体の作品をシリーズ化していく際の辻褄合わせ
 『キャプテンウルトラ』の記憶
 各社が競って怪獣映画
 テレビの怪獣空位時代
 少年主人公から青年主人公へ
 スポ根・難病ものの根源にあった暗さ
第2章 一九七〇年の暗さ
 なくなった怪獣もの
 『ウルトラセブン』の第十二話封印事件
 レトルトカレーの思い出
 『ネコジャラ市の11人』と即席めん
 「ウルトラマンが帰ってくる」と知った頃
 初めは異様に暗かった『仮面ライダー』
 漫画家がテレビ番組の原作に駆り出された時代
 「おやじ」的だった初代『ウルトラマン』
 ナレーションが独特だった『セブン』
 シナリオが真面目だった『帰ってきたウルトラマン』
 怪獣デザインは動物モデルに妙味
 名曲「夕日に立つウルトラマン」と「ウルトラ警備隊の歌」
 メカや隊員服は『ウルトラセブン』が群を抜いていた
 同時代の漫画・アニメ・特撮ものの暗さと下品
 当時の流行歌の性的な含意がわからなかった
 怪獣ショーの思い出
 主題歌をめぐる記憶と実存的恐怖
 「ウルトラセブン参上!」の回
第3章 怪獣使いと少年
 一九七一年十月二日――ある疎外の記憶
 十一月十三日――もう一つの暗い記憶
 市川森一の優れた脚本「悪魔と天使の間に…」
 最高傑作「怪獣使いと少年」
 『ミラーマン』の裏番組だった『シルバー仮面』
 「悲しい作品」と呼ばれた『ミラーマン』
 『仮面ライダー』の悪者「幹部」たち
 後半の山「ウルトラマン夕陽に死す」
第4章 一九七二年
 新鮮だった『タイムトラベラー』
 横井庄一軍曹とあさま山荘事件
 意外とあっさり終った最終回「ウルトラ5つの誓い」
 『ウルトラマンA』以後は「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」
終章 ウルトラマン、再び
 日本が自信を失っていた時代
 特撮ものを道徳で論じることへの異論
 ウルトラマンとの再会

特撮もの年表
あとがき

目次

序章 ウルトラマンがいた時代
第1章 怪獣前史
第2章 一九七〇年の暗さ
第3章 怪獣使いと少年
第4章 一九七二年
終章 ウルトラマン、再び

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

月讀命

63
小谷野敦さんは1962年生まれだから私と同い年だ。『ウルトラマンがいた時代』という題名の本であるが、人生で一番社会の影響を吸収し易い小学校時代の思い出を回想している本である。著者が思い出した順に、てんこ盛りに積んだという印象は否めないが・・。ウルトラマン、ウルトラセブンは再放送を、帰ってきたウルトラマンは,金曜夜7時に放送されていてよく見たもので懐かしささえ感じた。著者は、他に『日本人のための世界史入門(新潮新書)等も書いており、読ませていただいたが、こんな内容の本を書いても印税が入るとは羨ましい限りだ。2015/02/25

日本国旗を大便に刺したら損壊罪になるのか?・寺

29
新年最初に読んだのは小谷野敦のこの本。巨大ヒーローものの特撮を中心とした、当時の子供向けドラマの本。分析ではなく長い思い出話といった感じ。私は小谷野ファンなので楽しく読んだ。私は小谷野敦より一回り程年下だが、この本で扱った番組の半分以上は再放送で見たので懐かしく、自分の忘れかけていた記憶を思い出したりした。サブカルを過大視したり深読みしない所に大いに共感。久しぶりに怪獣図鑑を眺めたくなった。2014/01/05

ホークス

25
特撮巨大怪獣・ヒーロー物を偏愛する著者とは1才違いなので、近い体験をしている。特撮愛の遍歴に家庭の事情や幼少期の屈折を織り交ぜてあり、爆笑したりしんみりしたり。作品はあくまで自分の感性で評価し、世間の動向など蹴飛ばす所は爽快。又、1960〜70年代の下品さや暗さが、良い悪いではなく「子供の見た現実」として再現されていて素晴らしい。「帰ってきたウルトラマン」の話にシャイな著者の信念を見た。被差別者側に身を置いて差別者の糾弾に充足するのではなく、人間の残酷さを知りながらも人間の意志の力を信じることだ。2016/02/25

showgunn

18
あとがきに「いわゆる『雑談』めいたものがしたい」とある通り、ウルトラマン他特撮ものについて語りつつその時代の出来事や個人的なエピソード。ダラダラと語る本で特撮好きな人は相当物足りないだろうけど小谷野敦のファンである自分は楽しく読みました。 特撮やアニメも時代と密接に関わってて、自分は80年生まれだけど確かに子供の頃は70年代を引きずったような暗さを感じることがあったよな、と色々思い出したりするのが楽しかった。ところどころに書かなくてもいいようなとても些細な母親とのエピソードが出てくるのが泣けました。。2016/09/01

midnightbluesky

15
最近の若手論客が仮面ライダーで世の中を論じていることに違和感を感じた小谷野センセーが、特撮オタクであること小谷野少年に戻り純粋にウルトラマンと周辺の特撮を書いている。しかし全くもってフツーの少年時代で、どこでネガティブな学者になってしまったのかは不明であった。2013/05/20

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