内容説明
日本刀による連続殺人。動機に潜む謎とは?
全国剣道大会で優勝した現職刑事の横井哲は、優勝したお礼に鹿島神宮に木刀を奉納し、続いて水戸に行った。そこで持っていた木刀が盗まれ、殺人事件に巻き込まれる。
舞台は一転して、東京の上野公園で日本刀による凶行が起こった。3名の命を奪い、怪我人を出した事件は、現行犯で男が逮捕される。
男の名前は、松平優。鹿島新当流の使い手だった。
犯行動機の裏に隠された謎に挑む十津川の前に、次々と明らかになる日本刀による斬殺事件。
果たして一連の事件の真相は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
21
いくつもの事件が絡み合ってる展開。小説だからいいが、過去の事件が蒸し返されたり。いやいやその時の捜査はどうなっていたんだ?とか無駄な突っ込みをしたくなる。でも、事件は解決に向かっていくけど、ここで北海道も出てきてしまうのか。と広がりに驚きながら読み進めた。他の方の感想にもあったけど、今回は鹿島臨海鉄道とは出ているけれどあまり電車の出番がなくて残念だったけど、行ったことがない鹿島神宮をネットで検索して由緒があり、パワースポットでもあると知った。十津川警部を追いながら歴史を知ることもでき楽しい読書をしている。2024/01/26
ビスコ
6
地方鉄道を題材にしようと思い立って鹿島臨海鉄道に取材に行って鹿島神宮から剣術へと繋がってこの作品になったんだろうな、という成り行きが予想できる。ぶっちゃけ、鹿島臨海鉄道はあまり関係無い。鉄道色よりも剣術がメイン。そういう意味では、「鹿島」をプッシュし日本刀をメインにした文庫版表紙は内容をよく表している。 剣の道を描いているせいか、どこか時代劇の剣術ものに似た雰囲気を感じる。 意外だけど、十津川警部ってあまり茨城県に行ってなかったのね……2015/11/09
まさやんやで
2
★★★☆☆audiobookで読了しました。これは幕末の、、、と思ったが、なかなかどうしてサラッとだった。相変わらずの十津川ワールドを楽しんだ。2022/11/10
倉屋敷??
1
今までと違い鉄道がオマケというかほぼ関係ない。 色んな事件が絡み合って複雑になり犯人の動機も不明で話が進み中々面白かったです。2024/01/29
あきさん
1
横田刑事は罪に問われないだろうか、警視総監はあんな手紙を書くのだろうか・・。ちょっと釈然としないというのが正直な感想です。これだけたくさんの著書がある方ですので、そういう作品もあるだろうと。2017/06/04