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内容説明
なぜ過去に例がないほどに中国で「反日」の嵐が吹き荒れたのか? 抗日から生まれた国家という、共産中国の源流もさることながら、その背景には1950年代の大躍進、60年代の文化大革命など、共産党政権下で崩壊が進んだ社会道徳、1980年代の開放政策以降拡大してきた社会の歪み、共産党内の動揺、既得権益層内部での権力闘争の対立など、中国社会で現在進行するさまざまな動乱要因があった。(講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
27
中国という国家の成り立ちから鑑みてスケープゴートとして日本を弄り倒すってのは理解はすれどやはり腹は立つ。そろそろあの御国は制度的に限界なんだろう思う。そう考える事で少し腹立たしさは薄まるかと思ったがやっぱ無理(苦笑)2013/04/15
Riopapa
4
中国もそろそろ自国に目を向けて、国内の問題を解決することに専念してはどうか。2013/08/06
おらひらお
2
2013年初版。中国の反日は国力をつけてきたことの証でもあり、バラバラになりがちな国民をひとつにまとめるための道具であることも指摘。でも、それが行き過ぎると歯止めがかかりにくくなることも事実ですね。本書に出てくるような人たちが日中の架け橋となり、相互理解が進めば良いのですが・・・。最後に出てくるメディアと市場の関係も問題ですね。2015/02/19
T.Y.
2
中国で活動してきたジャーナリストが綴る中国の実態。中国にも不利益をもたらす反日暴動は、裏で利益を得ている者がいるのか。「愛国=反日」か「親日=売国」かを強いられる中で、それに抵抗する人の存在。「反日」ばかりが中国ではないが、都合の悪いことから目を逸らすわけにもいかない。著者は孔子の言う「中庸」を勧める。2013/04/05
勉誠出版営業部
0
同僚から借りた、加藤隆則さんの『「反日」中国の真実』を読了。現役の新聞記者の方だけあって、かなり綿密に書かれている一方、どうしても「新聞」的だからか、イマイチ文章が入ってこない部分も。2014/06/08