内容説明
西洋の美味に憧れ鶏で試みた和製フォアグラ、「馬抜き流鏑馬」「競鶏」ほか珍奇なゲーム開発競争、自然界の蛋白源を用いた保存食作り。寝食を忘れ、精魂を傾け、知恵を絞り尽くして次々にクリエイトする馬鹿馬鹿しくも真剣な遊びの数々。昭和30年代の福島・阿武隈山地を舞台に描く笑いと涙の自伝的小説。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
53
2013/4/4 Amazonより届く。 2015/5/2〜5/17 小泉先生の自伝的小説。福島民報に連載されたものの文庫化。エッセイはたくさん読んできたが小説は初めて。食に関するエッセイでのバイタリティ溢れるキャラクターそのまま、少年時代が描かれている。文才あるなぁ。2015/05/17
りえぞう
2
◎。福島民報に連載された自伝的小説。どこまで創作なのかよくわからないけど、福島の山村育ちの同世代煮はあるあるなんだろうなあ。🐸の干物はちょっとなんだが、いい時代をいい人にかこまれて、たくましく生きたんだな。この食へのこだわりがまた凄まじい❗️2020/11/30
NBかえる同盟
2
小泉先生の作品といえど、「創作」は読まなくてもいいか…と手を出さないでいたけど、「猟師の肉は…」も結構面白かったので、これも購入。ちょっと「昔は良かった」感が出過ぎている様な気もするが、読んでいる間は古き良き時代にどっぷりと浸ることができました。2015/10/24
Taro h
1
発酵仮面、小泉武夫氏の少年時代の履歴書ともいうべき一冊。氏と親友で幼馴染の2人を中心に、福島の馬背村での温かい人間模様が描かれ、昭和20〜30年代の大らかな時間の流れを存分に味わえる。話好きな氏ならではの語り口調が、諸所に笑を誘い最後まで飽きさせない。トムソーヤーとハックルベリーフィンを思わせる2人のイタズラあり、猿芝居あり、温かい友情あり、の青春群像に自分の少年時代をダブらせる人も多いはず。必読は東京2人旅のくだり。生き苦しくなった現代への悲哀も忘れない氏の呟きも印象的。。2013/08/17
タマサブロウ
1
むかし『羅生門』を読んだとき、蛇の干物を魚と偽って売りつけたなんて極悪人だなぁと思ったものだけれど、これを読んだら商標をちょこっと偽っただけの軽い犯罪なんじゃないかと認識を新たにした。2013/04/19
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