内容説明
和泉式部や清少納言、紫式部をはじめとする宮廷女性たちの恋の歌を中心に鑑賞。百人一首に採られた恋の歌、題詠として詠まれた恋歌も収録。知られざる恋のエピソードが満載!
目次
第1章 和泉式部の恋と歌
第2章 実方の優雅な恋
第3章 紫式部の恋・『源氏物語』の恋
第4章 『後拾遺集』の恋
第5章 題詠の恋
第6章 内向する中世の恋
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅてふぁん
22
前半部分の和泉式部、清少納言、紫式部が目当てで手に取ったけれど、『後拾遺集』について書かれた第4章や題詠の歌、南北朝内乱期の歌について書かれた後半の章もよかった。題詠の恋はみんなが大胆になるとか、わかる気がする。騒乱期の歌人で、自分の愛するものとの絆にこだわり、愛に殉じたという建礼門院右京大夫に惹かれた。もっと色んな歌を読んでみたい。丁寧な解説と共に読む歌って面白い! 2017/04/24
てくてく
7
「恋する黒髪」という副題から、女性の名歌を集めたものかと思っていたが、どうやら上下巻を分ける際に便宜的につけられたみたいで、男性の名歌も数多く取り上げられていた。題詠という形で恋を詠む際に何がそのベースになったのかということを考える上で参考になった。2019/08/24
めぐみこ
3
タイトル通り色々な恋の歌がピックアップされた本。平安末期~鎌倉初期の女流歌人たちが、多かれ少なかれ源平の争乱に人生を左右されてるのがあわれ。狭い貴族社会じゃ仕方ないのかもしれないけど。〈貴公子たちの恋〉未読だからか最初の方ちょっと読みにくかった。あとけっこう男性の歌もあったのが意外。2013/06/17
月華
1
図書館 前巻に引続き斜め読み。和泉式部日記は昔、漫画で読んだことがあるなと、何となく思い出しました。源氏物語も昔、漫画で読んだなぁ、と思いました。人間関係が複雑でやはり理解できません。百人一首は聞いたことあるなと思いつつ、色々な背景があるんだとちらっと思いました。2013/04/15
未読太郎
0
司書のおすすめ的な位置に置かれていたので借りたけど1ページ読んだだけで返すことになった。2017/05/31