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内容説明
米国住宅バブル崩壊、欧州債務危機を的確に予見したカリスマ経済評論家による次なる大予測とは?
アメリカが自らの世界戦略を達成するためには、強い日本経済の存在が必要不可欠となる――。
シェールガス革命は「21世紀最大のイノベーション」です。モノづくりを根本から変えるだけでなく、今の「石油社会」を「ガス社会」に変えるという意味でも、18世紀にイギリスで起こった産業革命に次ぐ「第2次産業革命」と言っても過言ではないのかもしれません。しかし、シェールガス革命の光の面が「アメリカ経済の復活をもたらす」ということであるならば、闇の面は「世界のエネルギーの勢力図を一変させ、既存の資源国を苦況に追いやる」ということになるでしょう。
こういった世界経済の二極化が進む中で日本経済が復活するためには、日本は米国と強力なタッグを組むこと、すなわちアメリカの世界戦略に乗ることしか選択肢はありえません。幸い、アメリカが自らの世界戦略を達成するためには、日本の協力が必要不可欠となっています。これは日本にとっても千載一遇のチャンスです。要は、日本国民が真に豊かな生活を送ることができるようになるには、日本の政治が世界の情勢とアメリカの世界戦略を理解して、当たり前の判断さえできればいいわけです。
(「プロローグ」より要約抜粋)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T坊主
7
1)TPPに大いに賛成のように書かれているが、マスコミで騒がれていない部分での罠があるような気がする。したたなアメリカは一石三鳥、四鳥位の事を考えているのではないか。2)シェールガスにより原子力、自然力発電は普及しなくなる。 いら菅による電力量に上乗せ策は愚策だったのでは。3)燃料電池車(水素)はこれから有望。4)トヨタに見習え。5)経営の本質は差別化。6)権威の前では反論しない人間の病理、為政者、学者、評論家は歴史の教訓を学んでいるのだろうか?7)米経済が復活するという事は、デフレ下の景気回復をする事2015/05/06
よし
4
面白くて一気読み。流行りのリフレに傾倒していた自分にとってはやや違和感のある内容(所得は下がってもそれ以上に物価がさがれば、実質賃金は上がるのでデフレの方が良い。シェール革命によってエネルギーのコストが大幅に下がるので円高の方が良い。)ではある。しかし現在の状況を翻って見ると、大規模金融緩和がいわゆるブタ積み状態となり、目詰まりに。しかも輸入コスト増により物価のみが上昇。著者の未来予測が恐ろしいほど当たっている。なんかいろいろ分からなくなってきたよ…。2014/12/17
芸術家くーまん843
2
『アメリカの世界戦略に乗って、日本経済は大復活する!』中原圭介・著 東洋経済新報社米国住宅バブル崩壊、欧州債務危機を予見したカリスマエコノミスト、中原圭介さんによる一冊。アベノミクスにより円安が進み、株価も上がっている状況ですが、国内にばかり目を向けていては、今後の日本経済の正しい姿は見えてきません。そこで本書では、重要なファクターであるアメリカ経済と、成長著しいアジア諸国の今後を論じ、それが日本経済にどう影響を与えるかを予測しています。なかでも著者が注目するのは、アメリカで起こっている「シェールガス革命2013/04/19
助作
1
後半は昨今の「日本って本当はすごいんだ」の論調になってしまっていたが、世界経済の状況分析は秀逸。2015/01/28
terry
1
米国のシェールガス革命により経済の基盤は大きく変化し、良いデフレが始まる。日本は米国とより緊密な同盟関係を結んでいくべき。成程とは思うが米国は本当に日本の同盟国たるのか?良いデフレなどありうるのか?疑問は残る。ただトヨタやコマツの日本企業としての姿勢は素晴らしいと思う。読後感としては何となく日本の未来に期待は持てるかな・・・。2014/01/31