内容説明
高校生になった圭太郎は、超常現象なんか信じない平凡な青春を過ごすつもりだった。が、幼なじみの未想(みそう)が持ってきた数理研(実質オカルト研)の廃部室の鍵が、退屈な日々を一変させる。自称超能力者の転校生曖(あい)の「存在しない夏休み」の記憶、その真相は想像を超えた世界の秘密につながっていた。宇宙人なんていない……本当に? すこし不思議でちょっと切ない青春部活系SF大冒険。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
246
SF設定てんこ盛りのSFパフェ状態。設定詰め込み過ぎだよ。裏の解説に「数理研の放課後は、すこし不思議でちょっと切ない青春部活系SF大冒険! 」って書いてあり、そんな心算で読むじゃん。ところがどんどこオカルト方向に進んで行って、何ぞって思うよ。SFとは。そしたら「そんな事はまだまだ序ノ口に過ぎませんよ」とばかりに更に超展開が繰り広げられるのね。もう、こんなん笑っちゃうじゃん( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)。キャラクター設定も盛っていて。もう行ける所まで行っちゃって下さい状態だよ。1周……2,3周回っておもろい。2023/07/20
よっち
39
高校生になって超常現象なんか信じない平凡な青春を過ごすつもりだった圭太郎。しかし幼馴染の未想が持ってきた数理研の廃部室の鍵が、退屈な日々を一変させる青春SF小説。実質オカルト研だった数理研の部室で出会った自称超能力者の転校生・曖。彼女の消えた夏休みの記憶と怪しいの機械を自作しての人体実験。仲良くなってからはほんと楽しそうだなあと読んでいたら、後半は思ってもみなかった斜め上の展開が待っていて、いろいろツッコミを入れたくなりましたけど、それを何となくいい感じにまとめあげていった着地点はなかなか良かったですね。2020/11/29
kk
31
わりとシュールな青春SFモノ。舞台演劇的なセッティングで映画にでもしてみたら面白いかも。あとホンのもうちょっとで突き抜けちゃえそうな気がするんですけどね。ときどきドキッとするような台詞とかも出てくるんだけど、かなり読者を選ぶかもしれないです。2020/11/10
ツバサ
19
青春SF作品。最初は青春で徐々にSFの顔が見えていき、世界観が広がっていくのはワクワクしました。主人公と幼馴染とクラスメイトが良い三角形を築き上げられていて、想いが行き渡っていく最後には心が洗われました。2020/10/30
みやしん
15
ザッツレボリューション。爽やかな印象のタイトルと表紙からライトな青春ストーリーかと思っていたらさにあらず。急転直下のメンインブラック(?)との超能力バトルから最後は目頭が熱くなる不思議な読書体験。宇宙人の想う「宇宙人と友達になりたい」願いがイマジナリーフレンドを現実に顕現させるも、それが主人公の辛い幼少期をいかに救ったか。でもオチは蛇足と思いけり。2023/04/22