新潮文庫nex<br> 放課後の宇宙ラテ(新潮文庫nex)

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新潮文庫nex
放課後の宇宙ラテ(新潮文庫nex)

  • 著者名:中西鼎【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 新潮社(2020/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101802053

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内容説明

高校生になった圭太郎は、超常現象なんか信じない平凡な青春を過ごすつもりだった。が、幼なじみの未想(みそう)が持ってきた数理研(実質オカルト研)の廃部室の鍵が、退屈な日々を一変させる。自称超能力者の転校生曖(あい)の「存在しない夏休み」の記憶、その真相は想像を超えた世界の秘密につながっていた。宇宙人なんていない……本当に? すこし不思議でちょっと切ない青春部活系SF大冒険。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

246
SF設定てんこ盛りのSFパフェ状態。設定詰め込み過ぎだよ。裏の解説に「数理研の放課後は、すこし不思議でちょっと切ない青春部活系SF大冒険! 」って書いてあり、そんな心算で読むじゃん。ところがどんどこオカルト方向に進んで行って、何ぞって思うよ。SFとは。そしたら「そんな事はまだまだ序ノ口に過ぎませんよ」とばかりに更に超展開が繰り広げられるのね。もう、こんなん笑っちゃうじゃん( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)。キャラクター設定も盛っていて。もう行ける所まで行っちゃって下さい状態だよ。1周……2,3周回っておもろい。2023/07/20

よっち

39
高校生になって超常現象なんか信じない平凡な青春を過ごすつもりだった圭太郎。しかし幼馴染の未想が持ってきた数理研の廃部室の鍵が、退屈な日々を一変させる青春SF小説。実質オカルト研だった数理研の部室で出会った自称超能力者の転校生・曖。彼女の消えた夏休みの記憶と怪しいの機械を自作しての人体実験。仲良くなってからはほんと楽しそうだなあと読んでいたら、後半は思ってもみなかった斜め上の展開が待っていて、いろいろツッコミを入れたくなりましたけど、それを何となくいい感じにまとめあげていった着地点はなかなか良かったですね。2020/11/29

kk

30
わりとシュールな青春SFモノ。舞台演劇的なセッティングで映画にでもしてみたら面白いかも。あとホンのもうちょっとで突き抜けちゃえそうな気がするんですけどね。ときどきドキッとするような台詞とかも出てくるんだけど、かなり読者を選ぶかもしれないです。2020/11/10

ツバサ

19
青春SF作品。最初は青春で徐々にSFの顔が見えていき、世界観が広がっていくのはワクワクしました。主人公と幼馴染とクラスメイトが良い三角形を築き上げられていて、想いが行き渡っていく最後には心が洗われました。2020/10/30

日の光と暁の藍

15
数理研究部という実質オカルト研究部に所属する三人の高校生の青春物語。主人公の圭太郎とその幼なじみの小手鞠未想、転校生の月代曖。超常現象が好きだけど周りから煙たがられる三人。彼と彼女らの恋愛未満の友情がくすぐったくもあり、心地好くもあり、もどかしくもある。何でもない日常に突如差し込まれる異常。その異質さや不穏を予感させる出来事の発生に背筋が寒くなる。夢と現実の狭間。空想と諦めの狭間。願望と絶望の狭間。物語の三分の二を過ぎた所からの超展開には驚いた。彼らの青春は、目に見えるものだけが全てじゃないという叫びだ。2020/11/17

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