フッサール心理学宣言 他者の自明性がひび割れる時代に

個数:1
紙書籍版価格
¥1,980
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

フッサール心理学宣言 他者の自明性がひび割れる時代に

  • 著者名:渡辺恒夫【著】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 講談社(2015/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062178662

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

「私が私であること」「他者が存在すること」がわからなくなるという、多くの人が幼児期あるいは少年期に体験する「独我論的体験」。フッサール心理学はそれを正常な発達過程の一階梯ととらえ、その体験の内的構造を分析すべく現象学を援用して練り上げられた技法である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

17
《購入本》竹田青嗣、西研からの繋がりで手に取ったフッサール現象学関連の一冊。フッサール心理学とは初めて耳にする言葉だったが、読み進めるうちに著者の取り組みが徐々に理解できるようになり、なかなかに興味深かった。振り返れば私自身も隠れ独我論者ではある。それも幼少期の束の間ではなく寧ろ思春期から成人期にかけて、独我論的体験をし、未だその迷路から脱け出せないでいる。「今、ここ、私」の謎は深い。だからこそフッサールにも惹かれる。とりあえず次は『ブリタニカ草稿』を読みたいのだが、なかなか手に入らない。2015/08/30

水菜

3
私が私であるのはなぜ?私以外の人間も私と同じように意識があるのか?…あーややこしい。こういう問いに「まっとうな」大人はたぶん答えられない。「あなたがあなたなのは、とにかくそうだから」とか言ってごまかすだろう。しかし子供はこうした問いを投げ掛ける。それはこの本でいわれる「発達性エポケー」から生まれる疑問なのだ。うーむ、自分にもそういう時期があったのかなあ。あったんだろうなきっと…と言うより、未だに「自分」の意識さえよくわからない。こんなふうに感じるのは自分だけなのか?人とわかりあえるようにはならないのか?な2013/05/22

taro335

3
独我論の事例紹介やフッサール現象学の説明など、前半まではとても面白く夢中で読んだが、心理学へ応用する肝心の後半は、興味本位で読み始めただけの自分ではついていけず。独我論や自我について真剣に考えられる人にはいい本なんだろうな。2013/04/30

mooroom7

0
この人の本二冊目です。最初は輪廻転生のやつ。そう永井均の思索との近隣性を感じ取ってこの本、図書館で借りて読んだ。この本で最大限に注目すべき点は、ダグラス・ハーディングへの言及が、(それもかなりの分量の)、あることだと思います。ごく一般のまあ正統的アカデミズムの系列に属する学者さんが、”無頭派”ハーディングにまともに真剣に対するのは他に例を知らない。 このもう一人のナベツネ氏は何故、アドバイタと言ってくれなかったのか。このナベツネ氏はノンデュアリティの悟りのすぐ隣まで来て引き返しているようでもあるが。2017/12/30

tuppo

0
心理学者がいかに信用できない人間か再認識させてくれる素晴らしい本。2013/12/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5965376
  • ご注意事項