うみべの女の子(2)

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紙書籍版価格 ¥770
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うみべの女の子(2)

  • 著者名:浅野いにお
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 太田出版(2014/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784778321871

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内容説明

少女の想いは涙に染まり 少年の希いは胸を焦がす――浅野いにおが紡ぐ、青春の断章。ついに完結! 海辺の町に暮らす平凡な中学生・小梅と、内向的な同級生・磯辺。 幾度も身体を重ねるうちに、小梅は次第に磯辺への想いを募らせる。 しかし、磯辺は泣きすがる小梅を突き放し、心を閉ざす――。二人の心はすれ違ったまま、今、季節は夏を迎える。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

102
読み応えある厚みだったがサクサク読み終えてしまった。与えてるのは愛じゃなく単なる行為。中学生の小梅と磯辺の恋愛とは別物の、欲望の貪り合いが見れば見るほど虚しくなる。なのに純愛に見えてしまう錯覚。もしかしたら彼ら自身もそう感じていたのかも。あと、磯辺の兄の事情や背景がもう少し知りたくもあったが、それはさして重要なことじゃなく、大事なのは兄のブログを代わって更新し続けている磯辺の気持ちのほうだろう。小梅はしたたかに生きていきそうだけど、磯辺の将来がとても気になり、素直に生きることの難しさをあらためて感じた。2013/10/16

kanon

55
結局これはただの恋愛。青春。そして人生。皆が本当は思ってる事を代弁してくれているだけの話。「学校は嫌じゃないけれど、じゃあ毎日楽しいのかって考えると、楽しそうに振る舞ってるだけなんじゃないかって思う」確信。「思い描いてた理想とは全然違うけど…色んな事が積み重なって結局俺らしいと思うし、無理に慌てて何か見つける事ぁねーんじゃねーの?」共感。その後にさらっとプロポーズ紛いの事をする鹿島がムカつくのは、やはりどこかで小梅は磯辺とくっ付いて欲しかったと思う自分がいるからだと思う。でも思い通りにいかないのも、人生。2014/01/19

ちぇけら

31
再読。孤独になりたくないから、あなたを抱きよせたのだった。からだはなにも話さないから、理屈っぽくないから、楽だよ。かんたんに湿った股から波のおとがする。風が鳴る。春は勝手におわってしまう。嫌いだとおもうほど、好きになってしまったのだね、わたしは。だから、取り返しのつかないほどに、死んじゃえっておもった。何度も、何度も。そしてそのあとで、あなたが欲しくなった。水平線のように深くまじわりたかった。 撥ねつけるほどに近づいて、近づくほどに失われてゆくあなたが好きよ。大丈夫。うみのなかでは、泣いたってかまわない。2020/05/18

ソラ

30
途中の流れからもっと破滅的な終わり方をするのかなと思いきや、綺麗にというかあっさりと完結したかなぁという感じ。どんな作品なのかといえばなんとも言えないけれど妙に印象に残った2013/03/10

PSV

25
うみ!!  ★★★☆☆  気持ち悪い作品。だけど、いにおっぽい。後味、無理矢理良くした感じが、さらにいにおっぽい。切ない、でも、これだけ心を騒ぎ立てるのは一つの才能じゃない?あと、エロシーンが恥ずかしい(笑)2013/04/07

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