内容説明
紀元前の「バビロン捕囚」「ペルシア戦争」から、現代の「ヨーロッパ統合」「アラブの春」まで、各国各地域の人々が繰り広げてきた約2500年間の世界の歴史を、100の重大事件で読み解きます。膨大な事件・事象から選んだ100の項目は、世界史を理解するうえで基礎知識となり、なおかつ後世に与えたインパクトの大きいものを選んでいます。項目の冒頭には本文とは別に、その事件の背景や時代解説をしていますので、100という項目数以上に、世界史理解に役立ち、教科書のサブテキストとしても十分使用に堪えられます。また、ほとんどの世界史の記述は地域別になっているため、同時代の他地域との関連性や影響などが把握しにくくなっていますが、本書は発想を変えて地域という概念を取り去り、世界を一体と考えて年代順に事件を追っています。このことで、世界の歴史が行きつ戻りつせず、時間の流れに沿ってすんなり理解できます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
急いで突厥
25
数年に一度は世界史を読み直したくなります。 学生時代から世界史が好きだったからでしょうか。 この本は学生時代には時間切れであまり学ぶ事のなかった近代~現代の事柄も簡潔にまとめてあり、参考になりました。2015/09/03
おくりゆう
7
地域別ではなく、地域を取り払って年代順に世界史上の主な出来事を解説、という本書の売りが目新しいものかはよくわかりませんが、頭への入り方は(興味ない部分はキツいのは個人的な感覚として)入門として中々。ざっと流れを掴むことができ、興味深く読むことができました。2013/11/06
みゆパパ
2
昔勉強した世界史をもう一度気楽に復習してみようと思い、読み始めた。壮大な2000年以上の歴史を文庫一冊に凝縮するにはちょっと無理がある様に感じた。こうやって世界史を眺めてみると、国の興亡と戦争の繰り返しであることを実感した。2013/07/16
ネイミ
2
世界史のおさらいをしてみたくなったんで読んでみました。 もうちょっと分かりやすく書いてあるかと思ったけど、普通だった。 わたしは古代ローマとかギリシャとかあのあたりの時代が好きなので、ほとんど、そこしか記憶に残っていないけど、アジアの歴史も興味深いです。 高校の時、世界史の授業がもっと楽しかったらな、って何度となく思った。 池上彰さんとかに教えてもらえたらきっともっと好きになれただろうな。 2013/03/18
ヘムレンしば
1
世界史と言えば地域別に記述されるものですが、この本では地域という概念を取り払い世界を一つと考え、次々に起こる歴史的大事件を年代順に追ってみたそうです。連続性が無い上にどのような基準で事例を選んだのか謎。明治以後に日本も登場しますが日清日露戦争ぐらいしかなく、ソ連に批判的で中国を絶賛。まぁ、左翼プロパガンダ臭が強いです。戦後のアジア諸国独立が中国のおかげという記述にのけぞりましたが、さらに太平洋戦争の記述が無い事には驚きました。どうやらこの著者にとって、原爆投下なんかも世界史的な重大事件じゃないらしいです。2015/09/15