食べる日本近現代文学史

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食べる日本近現代文学史

  • 著者名:平野芳信
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • 光文社(2013/05発売)
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  • ISBN:9784334037321
  • NDC分類:910.26

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内容説明

正岡子規は、死ぬ直前まで食べ、排泄し続けた。村上春樹は、食事を作ることで、新しい小説世界を生み出した。谷崎潤一郎は、戦中闇市で警察に目をつけられるほど食べている、だからこそ性愛や心情を、見事な食べ物に置き換えて小説にすることができた。食べること、生きること、書くこと、その欲望は果てしなく、恐ろしい。食べ物を描いた小説と作家の生き方を軸に、私たちの生きる意味を考える、楽しく美味しい文学史エッセイ。

目次

第1章 食べることと“文学”
第2章 食べることと“性”
第3章 食べることと“女”
第4章 食べることと“家族”
第5章 食べることと“文化”
第6章 食べることと“病気”
第7章 食べることと“現代”

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロッキーのパパ

18
「食べること」ともう一つのテーマを組み合わせ、テクスト解析することで小説の様々な面を見せてくれる。中でも、村上春樹を料理する人という観点で捉える見方が面白かった。一つの小説もこういう読み方をすれば、何通りにも楽しめるんだ。物語を追うだけで満足している僕はせっかくの素材を活かしきれていないと思わされてしまう。ただ、積読本が多いから、一冊一冊に時間をかけられないんだよな・・・2013/04/10

チューリップ

4
食に注目して小説を語る本。一つのテーマから複数の小説を読み比べてみる事はないので、こうして読んでみると書かれた時代で食事の価値や人の生活の変化、そういう価値観の変化みたいなのを知る事が出来て面白かった。永井荷風が自分の体調悪いのが自覚出来ているのにかつ丼を食べていたってのが何か凄いなと思った。2022/03/28

Meow_Mix

2
表現方法の一つとして使われる食べ物から日本の近現代文学を紐解く。小説内で食べ物や食事というものが「日本人」や「男女」のアイデンティティ、男女間や死生観を反映している点や、他の作品と読み比べ、そしてその時代背景などを解説。 小説は、読み手の視点で様々な読み解かれかたをじっと待っているものなのかもと思い、スローリーディングの大切さが身に染みました。2021/05/20

吉田

2
文学における食事に意味を見出して論じた書。時代毎に変化していく食への意識も読み取れた。本を読む際の新たな視点が加わった。2021/04/10

星菫

2
六章の永井荷風と谷崎潤一郎のエピソードが特に面白かった。筆者は谷崎の方に惹かれるているようだが、美人のお弁当に欣喜する荷風、可愛いです!2013/04/02

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