内容説明
釧路湿原のタンチョウサンクチュアリに、ボランティアを志願して、白井香織という美女が現れた。責任者の持田は、当初、冷ややかな態度をとる。一方、東京の殺人事件を追って、釧路に来た十津川警部。捜査のため、香織に接触を試みるのだが、彼女は失踪してしまう。香織の逃避行の行方は? 京太郎浪漫全開! (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うさっち
9
実家に帰省中見つけた母の本。釧路湿原にあるタンチョウサンクチュアリに、ボランティア志願で来た謎の美女。なかなか事件らしい事件も起きず、しばらくは保護されたタンチョウのヒナの飼育物語が続くので、ヒナが空を飛ぶまでの課程を知ることができ面白かったです。2014/08/09
ビスコ
7
ドロドロした政治汚職とタンチョウヅルの成長、そして純愛物語。北海道の雄大な自然とサスペンスの融合。2018/03/11
ビスコ
4
十津川警部シリーズの器の広さを思い知らされる。ミステリ・サスペンスでありながら、見事純愛を描ききった。純愛の背景として描かれるタンチョウの美しさ、そして……周りの人間の汚さが、より純愛を美しく魅せる。2014/05/18
あきさん
0
点だった事件が次第に線につながっていく。さすが西村作品です。エンディングは珍しい描写に感じました。2016/04/29