内容説明
俳句を詠むとき、人の脳の中では何が起こっているのか。知能とは何か、人間とは何か。AI研究者にとって「AI俳句」は、根源的問いの答えに近づくためのプロジェクト、若い俳人にとっては、人間の知の営みが解明されることへの深い興味。AI俳句生成プロジェクト「AI一茶くん」の生みの親と、気鋭の若手俳人が旅する「知能の深淵」。
目次
第1章 コードと歳時記―「人間の営み」を解明する
第2章 記号と意味―ハードルは何か
第3章 教師データと逸脱―「AI一茶くん」の俳句を鑑賞してみる
第4章 チューリングテストと句会―「詠んだ」といえる日は来るか
第5章 無意識と感情―「知能とは何か」という根源的問い
付録 「AI一茶くん」俳句生成の仕組み
著者等紹介
川村秀憲[カワムラヒデノリ]
AI研究者、北海道大学大学院情報科学研究院教授、博士(工学)。1973年、北海道に生まれる。小学生時代からプログラムを書きはじめ、人工知能に興味を抱くようになる。同研究院で調和系工学研究室を主宰し、2017年9月より「AI一茶くん」の開発をスタートさせる。ニューラルネットワーク、ディープラーニング、機械学習、ロボティクスなどの研究を続けながらベンチャー企業との連携も積極的に進めている
大塚凱[オオツカガイ]
俳人、俳句同人誌「ねじまわし」発行人、イベントユニット「真空社」社員。1995年、千葉県に生まれる。粛学生時代から俳句を始め、高校生時代には、全国高等学校俳句選手権大会(俳句甲子園)に3年連続で出場し、2013年の第16回大会ではチーム優勝を果たした。2018年から「AI一茶くん」の開発チームに協力している。第7回石田波郷新人賞(2015年)、第2回円錐新鋭作品賞夢前賞(2018年)を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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桔梗屋
はひへほ
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