内容説明
ようやくサルデーニャの古城にたどり着いたのは寒い雨の夜だった。まるで要塞のように冷たく堅牢な城を見て、ベスはおじけづいた。城の主がこの外観のように冷然とした人物でなければいいけれど。イタリア一の大銀行のオーナーであるチェザリオ・ピラスこそ、こうしてロンドンからはるばるやってきた理由なのだから。あいにく彼は不意の訪問客に迷惑そうな顔を隠そうともしなかった。だが、どこか暗い陰の漂う端整な顔立ちが魅力的なのは間違いない。ベスは腕の中の赤ん坊を抱き直した。見とれている場合じゃないわ。そして、早く用件を言えと促すチェザリオに、思いきって告げた。「ここに来たのは、この赤ちゃんがあなたの子供だからです!」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MOMO
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ベスときたら思い込み、決め付けの名人のくせに、自分が決め付けられるのはいやがるめんどくさい姉ちゃんでした。勝手に押しかけておいて、会ってもらえないからって、相手の人格を愚弄したり、友人の一夜の情事の相手だからとプレイボーイだと決め付けたりさぁ・・・第一あんたの友人はどうなのよ?一夜限りの情事を楽しんだのは彼女も一緒でしょ?その友人が亡くなったからって、相手の男性だけを攻めるってちょっと身勝手すぎない?おまけに父親かも知れない男性が、赤ん坊が我が子なら自分できちんと育てるっていってるのに、文句タラタラ2013/03/30
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