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内容説明
四則演算と単位を正しく理解すれば、世界の科学者に質問をし、議論をすることが出来る。3.11以後の失われた科学的信頼を背景に、現代の私たちに必要なサイエンスリテラシーのあり方を説く、逆転発想の科学入門!
目次
第1章 科学的人生観のススメ(3・11で信用を失った科学者たち 素人もセカンドオピニオンの判断はできる ほか)
第2章 科学的に考えるとは(「ナンボ」で考える ギリシア哲学と近代科学の違いも「ナンボ」にある ほか)
第3章 科学的に行動する(「利益を得るのが誰か」に着目する 科学者が権威になってしまう理由 ほか)
第4章 科学時代の社会・企業・国家(科学プロジェクトはどう仕分けるべきか? NASAのすごさは、長期視点に立ったプロジェクトを立案できること ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
63
有名ブロガーが語る科学についての新書。科学リテラシーの基本や「役に立つ」科学についてなど。うーん、特にこの著者のことは名ぐらいしか知らないし興味が無いのでざっと目を通すが、ベーシックインカムの話などでてきて、こういう人なのかと驚く。はるか前にブログを数回みたことを思い出した。題名の付け方や、速く本として出版できる新書という形式などいろいろ考えてしまった。雑学を集めただけのような……、まあへえと思うもののあったのだが。粗さもあるが科学にちょっと興味のある初心者向けの軽い読み物として。2018/04/01
えちぜんや よーた
58
豊富な読書量に裏付けられた、大変分かりやすい文章ですが、ただ一点、著者が煮え切れない考えを吐露する場面があります。”役に立つエンジニアリングを優先して、直接役に立たない科学プロジェクトは、やめるべきなのか、私自身頭を悩ませています”(第4章 科学時代の社会・企業・国家P175)経済学でいえば、科学プロジェクトは、公共財といわれます。その科学プロジェクトに対して、代価を支払わなくても、誰でも利用することができるし、複数の人が同時に消費することができるからです。 2013/03/07
ワダマコト
37
震災のせいで多くの科学的報道がされるようになり、世間の人々は大いに困ったはずです。汚染された食品がスーパーに並んでるんじゃないか、とクレームにくるお客さんもいたくらいですから。そんな状況があったからこそ、科学に対する基本的な知識と考え方を今一度身につけようとのことで本書は出版されたんじゃないでしょうか。今後も、サイエンスにまつわるニュースはたくさん発信されていきます。それらを自分なりに判断するには四則演算と簡単なロジックさえ理解できていれば大丈夫、という著者の提言には賛成。2014/03/01
Kentaro
30
四則演算は意外にきちんと計算して理解している人は少ない。うっかりすると、間違える。例えば、「ある道路を、行きは60㎞/h、帰りは40㎞/hで往復しました。平均時速はどれだけでしょうか?」思わず50㎞/hと答えそうになりますが、間違いです。かかった時間と距離から、計算するので平均は48kmです。また、「1日で倍の面積になる蓮の花があります。ある池の半分が蓮の花で埋まるまで1週間かかりました。その池が蓮の花で完全に埋まるまで何日かかるでしょう?」 答えは、たった1日。これまでかかった一週間は関係ないのです。2019/11/17
あちゃくん
29
「エネルギー放題」の社会が実現できたら面白いだろうなと、ワクワクしながら読みました。2013/08/15