内容説明
東大は必要か? いっそつぶしたほうが日本はよくなるのでは? シロアリ官僚、御用学者、原子力ムラ、無力な地震予知、京大に完敗のノーベル賞。戦後の「新制」東大卒の首相は鳩山由紀夫だけ――。虚妄の最高学府を斬る渾身の憂国論。
目次
第1章 機能不全に陥った東大(東大生はバカになったか 「ひらめき」がなくても合格 ほか)
第2章 エリート不在が「失われた二〇年」を招いた(最悪だった税制改革 失敗の総括を誰もしない ほか)
第3章 3・11と東大(国策にお墨付きを与える東大教授 福島原発事故と東大 ほか)
第4章 東京大学「失敗の本質」(公益に資するのがエリート 老人医療を食い物にする奴ら ほか)
第5章 東大なんてもういらない(このままでいいわけがない 創造性を生むエリート教育 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわん
6
和田先生著。日本のエリートを語る。総理大臣、官僚、医師、大学教授などがエリート。今の東大は教授が不勉強、教育に不熱心なため、エリートが育だたず。「私益よりも公益」を重んじることが日本人の共通認識となることが必要。やはりキーワードは「ポピュリズム」。氏の出身である医学部に対する部分は強烈。2018/09/22
miki.sawako.
2
東大を出た和田さんが考える今の日本の問題点を東大と絡めて知ることができる本でした。2013/08/28
フィ
2
聞く耳もたない?保守的な東大教授や東大出身者とその硬直化した組織を批判し、混迷する現代社会を適切に導く真のエリート輩出の重要性とその養成のための高度な教育機関の必要性を言っているが…東大合格者自体については受験勉強家の立場からかその能力を否定せず、むしろかっている。ダメなのは東大教官で合格後の学生の育て方が問題であると。ただ、今の時代、著者のいうエリートは必要とされているのかは自分的には?に思う。なんだかんだ言って著者は東大を愛しているんだなと思った。2013/06/02
山下 賀久
2
東京大学の教授、学生が歴史的にどのような立場にいて、現在どのような状況を引き起こしているのか、よくわかりました。大学の教授は一度なったらおろされることはない、授業は昔のノートをそのまま使ってやっている、そして教授の評価は仲間内からだけで、ハーバード大学で行われているように学生が評価するなどということも全くないそうです。学生のレベルも毎年下がってきていて、このままではほかの国の一流大学を出たエリートに日本が立ち向かえなくなることへの危機感があります。この難しい時代にエリート教育の大切さを感じました。2013/04/18
515hikaru
2
東大がいかに負の側面を持っている大学かということを語ったという点では評価できるかな。正直、この程度の欠点は東大に限ったことじゃない。エリート教育の整備というイミで東大を批判しているだけなんだろうな。2013/03/08
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