内容説明
あたかも外国が支配していたかのような、売国的な政治が終わり、「日本を取り戻す。」と政権公約した安倍総裁率いる自由民主党が、再び政権の座に就きました。しかしながら、手放しで喜ぶのは、まだ少し早いかもしれません。残念ながら、日本を取り巻く内外の環境は、依然として厳しいからです。わが国は、いまなお国難にあります。正直に申し上げれば、かつて安倍総理が退陣に追い込まれた5年4カ月前と比較して、日本の状況は、むしろ悪化しています。再び政権の座に就いた自民党の安倍総理が果たすべき課題とは何か。安倍内閣を待ち受ける試練とは何か。それらを、若い読者にもわかりやすく書いたのが、本書です。昨年(平成24年)12月の総選挙で初めて安倍さんのことを知ったし、論壇誌など読んだこともない――そうした若い世代の方々にも、ご理解いただけるよう努めたつもりです。(渡部昇一/「まえがき」より抜粋)
目次
第1章 もう一度、「美しい国へ」<br/>第2章 日本人の、日本人による、日本人のための政治を<br/>第3章 東京裁判史観こそ「諸悪の根源」<br/>第4章 憲法が生まれ変わる日<br/>第5章 総理の靖国参拝が実現する<br/>第6章 「国を売る政治」から、「国益を守る政治」へ<br/>第7章 国家戦略を支えるエネルギー問題<br/>第8章 今度こそ「戦後レジームからの脱却」を
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
それいゆ
30
安倍政権には速さを感じます。第一次政権のときも、それは際だっていました。教育基本法改正、防衛庁を防衛省に昇格、国民投票法の成立と短期間に次々と新政策を打ち出しました。これは北朝鮮による拉致被害者を帰国させたときから感じていました。第二次安倍内閣にも同じことがいえます。まだ何も成果が見られないのに、円安が進み株価は上昇しています。中国や韓国に内政干渉されるがままで、占領されているかのような国を売る政治から、摩擦を恐れずに外交を進め国を守る政治への転換を国民は期待しているから支持率は上昇し続けているのです。2013/03/22
アメフトファン
26
あのまま民主党政権が続いていたらと思うと背筋の凍る思いです。やはり政治というのはまず国を愛する気持ちが強いか弱いかによって決まるのですね。安部さんを100パーセント信頼しているわけではありませんが、久しぶりの長期政権。日本人である事が誇れる国に導いてくれる事を期待しています。2014/03/04
メタボン
9
☆☆☆ 極端に「右」の論調も見受けられるものの、靖国問題や教科書問題についての主張は非常に正論と思う。安倍晋三論というよりは、渡辺氏の普段からの主張をよりかみくだいた形でまとめている本だと思った。私は右でも左でもないが、確かに「朝日新聞」にうさんくささを感じるところはある。2014/04/23
phmchb
9
「戦後レジームからの脱却」を実現しようとしている安倍総理の応援本。必見です。(*・ω・)ノ2014/04/06
Åκ
4
★4。知の巨人、渡部先生による安倍元首相への応援譚。史実が如何に重要かを改めて、自分の考えをアップデートさせられます。2022/07/19