内容説明
漢字四文字の成句をお題に、言葉の奇才井上ひさしが時事ネタから男女のエピソードまで、縦横無尽、自由自在に考察した爆笑必至のエッセイ集。『夕刊フジ』の名物コーナー、「百回連載」として毎日生み出されたスピード感溢れる一一〇篇と、山藤章二による傑作イラストをたっぷり収録。
目次
前途遼遠
奇矯浮薄
求人求職
余暇善用
石女名器
危機一髪
処女崇拝
誤字脱字
清濁併呑
自給自足〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
46
山藤章二と一緒にやるこの夕刊フジのエッセイは外れがなくてどれも面白い。こんな下ネタ多かったかなと思いつつ再読。しかし、今出すと炎上しそうなネタがけっこう多い気がする。2014/05/23
やまねっと
15
とてもくだらない本だったが、作者自身もそれほど気を入れて書いてはいなかったのだろう。毎日の連載だったからそれほど力の入ったコラムにも限度があったと思う。 でも、中身より山藤章二の挿絵の方が面白いのはご愛嬌。 新聞を10紙以上取っていたのは驚いた。でも見出ししか読まないと書いてあってなるほどなと思った。 天気予報がたまに当たるというコラムも時代を感じた。この当時はまだひまわりは飛んでいなかったのか?調べればすぐわかることだが、興味がないのでそのままにしておく。 文庫で1000円以上とるのは詐欺ではないか?2024/12/04
しゃんしゃん
8
言葉の天才。語呂合わせ狂、ドタバタ作家、井上ひさしの巷談集。ストリップ小屋の構成から人形劇、SF小説そして戯曲まで彼に掛かればアラ不思議。夕刊フジに毎日連載された著者40歳にして日々投げつける紙つぶて集。下半身ネタが炸裂かと思いきや、自身の容貌と遅筆の自虐ネタまで、馬鹿馬鹿しく、汚らわしい見事な言葉の組み合わせ。脳みそが柔らかくなることは確実。連載の4ヶ月間でノートに著した4文字の成句はなんと2,184個。山藤章二のイラストとの掛け合いも秀逸で読み応え充分な作品でした。2018/01/21
Porco
6
語呂合わせの神、(存在が)スラップスティックな作家、井上ひさしの巷談集。元は夕刊フジに毎日連載されたという。当時リゲインのコピーを地でいっていた企業戦士がメインターゲットらしく、いかにもThe昭和的な下品で馬鹿馬鹿しく汚らわしい小文。 だが、そのブラック・ユーモアさが堪らない。 今の世では眉を明らかに寄せられるであろうから、これは他人様には勧めたりはせず、一人でゲラゲラ笑っておくとする。2022/01/09
Takao
5
2013年2月20日発行(2013年4月30日、3刷)。単行本は文芸春秋社より1981年3月刊行。初出は「夕刊フジ」1974年12月10日〜1975年4月18日。「四文字の成句」をお題にして書かれたエッセー。山藤章二のイラストが楽しい。最後の方の「阿弥陀佛」に著者は2184の「四文字の成句」(四字熟語)を収集した、と書かれている。その中から選りすぐった110が収録されている。夕刊紙連載ということで下ネタも多いが、「笑い」が詰まっている。2017/04/08
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