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内容説明
混迷を深める幕末の京都守護職をあえて引き受け、戊辰の戦いで刀折れ矢尽きるまで、徳川への忠誠と尊王に殉じた会津藩。鳥羽・伏見の戦いで幕府軍が瓦解し、江戸城は無血開城……。諸藩が日和見の末に雪崩をうって新政府側へと恭順するなか、理不尽なものに決して屈さず、滅びてまで「正しくあること」にこだわった、その強く清らかな心根はどこから生まれたのか?本書は、「会津藩家訓」に凝縮された藩祖・保科正之の精神から、会津盆地で洗練された文化と宗教、「ならぬことはならぬもの」で締め括られる独自の子弟教育“什の誓い”、貧しくも明るくたくましい会津の下級武士「弥太」の暮らしぶり、鶴ヶ城の籠城戦で活躍した山本八重の覚悟まで、現代に受け継がれる“会津のこころ”を繙いていく。日本人が誇りにすべき精神の“粋”がここにある。長年にわたり会津に取材して作品を生み出してきた作家による、『保科正之』『会津武士道』に連なる好著。
目次
序章 保科正之に始まる会津のこころ
第1章 保科正之から受け継がれたこころ
第2章 会津武士の血脈とこころ
第3章 保科正之以前の会津のこころ
第4章 会津の最下級の侍たちのこころ意気
第5章 会津藩士の戊辰の絶唱
第6章 会津女性の絶唱
第7章 比較対照・長州のこころ
第8章 人の命を慈しむ会津のこころ
第9章 会津のこころのシンボル―白虎隊広場造営と鶴ヶ城再建
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遅筆堂
13
福島に来て4ヶ月、2回会津に行き会津が好きになっているが、この本はないだろと。あまりにも会津寄りの言い様に興ざめ。「に違いない」「と思われる」というご都合主義の会津贔屓はいかがなものか。会津について知識は付いたが、素直に受け入れができないのはスタンスの問題。もっとも学術書でないので仕方が無いか。狂信的な主張は好みではない。2013/08/14
なつきネコ@成長した化け猫 久びさの成長
4
福島に向かうバスの中で読み終えた。読み終えて、なにより日本人として和歌の1つでも読めないといけない気がしてきた。会津人の謡う和歌の数々が素晴らしい。近所の愚痴まで和歌で返すなんてすごいな。望月武四郎の辞世の句に、蟻川賢之助の返歌のやり取りが美しい。これが日本の良い所だよな。明日は会津観光をするのでよい勉強になった。2015/08/15
せなそ
4
読んでとってもよかったなと思える一冊でした٩( 'ω' )و!私は会津の特に会津藩祖:保科正之公が1番好きなのですが、他にも会津には素晴らしい人が沢山いたんだなぁ…と改めて感じ、もっと会津が好きになったし興味が湧きました2013/07/21
hajimemasite
1
史料の紹介とそれに対する解説が入るという形の本。会津藩が不当な扱いを受けているという点は一部同意できるのだけれども、あまりにも会津プロパガンダが凄すぎて鼻についた。ただ、史料紹介は概ね良く、当時読まれていた和歌などの紹介の部分は邪推と思う部分もあったが概ね興味深く面白かった。特に可愛い女の子だったから浮気した的な話はちょいと良かった。2017/10/11
さるまん
1
最初は面白かったけど、中盤から自分にとっては失速気味。途中までは史実関係から「こころ」を読み解いていたのに、途中からなぜか和歌から「こころ」を自己解釈で読み解いているところに、一貫性が感じられなかった。前半までは、知らなかった事実がたくさんあったので面白かったが・・・。2013/05/05
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