ハヤカワ文庫SF<br> 乱鴉の饗宴 (上)

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ハヤカワ文庫SF
乱鴉の饗宴 (上)

  • ISBN:9784150118877

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内容説明

〈ちぬられた婚儀〉でのロブ王の惨殺、おなじく結婚披露の宴でのジョフリー一世の毒殺、さらには〈王の手〉タイウィン公の暗殺と、七王国全土を暗雲が覆いつつあった。そしてその嵐を呼ぶ黒雲は、ベイロン九世が墜死した鉄諸島にも押し寄せていた。〈鴉の眼〉ユーロン、海将ヴィクタリオン、そしてベイロンの長女アシャによる、新たな王の座をかけた熾烈な戦いが始まっていたのだ! 現代最高の異世界戦史、待望の第四部開幕。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アイゼナハ@灯れ松明の火

32
サーセイ・ブライエニー・アシャ・アリアン…男尊女卑の中世的な世界では,戦う女たちに吹きつける風は厳しいね。今回初めてサーセイ視点のパートが出てきた訳ですが,到底感情移入などできる訳もなく。ジェイミーさえも切り捨てて,周囲を追従の輩で固めてしまえば没落は間近というところですが…中々にしぶとい(笑)鉄諸島の選王民会,動かざるドーンの大公の登場と周辺諸国の情勢も明らかになってきましたが,やはりジョンやブランやティリオン,そしてデナーリスの消息が知れないと物足りなさを感じるなぁ。下巻へ進みます。2013/02/03

藤月はな(灯れ松明の火)

28
「喪服は自分の美貌が引き立たないから嫌だわ」とか思っているサーセイの描写に一瞬、「このヒステリー持ちで阿婆擦れの馬鹿女は誰だ?」と思ってしまいました。ジョフリーが馬鹿皇子になったのは、この母親も影響していたのかも。一方、スノウ家を統治することになったジョンは非情で悲痛な命令を出し、サムはその計画の不吉さに慄く。リトル・フィンガーにしろ、ロバートにしろ、サンサ陣営の男共の腑抜けぶりは何だろう。ホットパイと合流した、ブライエニー。残酷な世界だからこそ、とても素敵な彼女が報われてくれることを祈らずにいられません2013/12/27

ゆう

20
今回は視点人物が大幅に入れ替わり、物語の大きな動きがなくなって、溜めを作ってる印象でこのあとの展開が楽しみ。サーセイの内面描写が馬鹿すぎて面白かった。2020/07/05

エル・トポ

15
初めに今までとは直接関係ない章が続いて、翻訳者が変わった事もあり、中々入り込めなかった。サーセイの苛立ちぶりとジェイミーへの気持ちの変化に笑えた。読者は今のジェイミーの方が好きな人多いのでは?ブライエニー、サムといった不器用な人物に親しみを覚える。アリアが黒と白の館で過ごす場面が好き。作者は癖の強い女が好みなのだなぁ。男性よりも女性キャラの方が魅力的だよね?今までは巻毎の刊行間隔がこれまでは2年だったのが5年空いたたのですね。どうりで色々と印象変わった。2022/11/18

しろ

15
☆6 まだまだ七王国は落ち着かない。今回は、鉄諸島やドーンの跡継ぎ争いや今後の戦略みたいなところを取り上げていて、エイロンが大変そうだったりミアセラがとばっちりで可哀そうすぎたりと、いくら広げても魅力が消えない確かな世界観を改めてみせつけられた。息子の摂政のサーセイが思った以上に典型的な愚王で、有能だけど反逆しそうなやつを外に追いやって適当な代りを立てる、なんてことをしている。アリアとサンサはそれぞれ違う理由で名前を変えている。とりあえず下巻へ。2013/05/06

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