角川文庫<br> つばさものがたり

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角川文庫
つばさものがたり

  • 著者名:雫井脩介
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • KADOKAWA(2014/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041006887

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内容説明

パティシエールの小麦は、ケーキ屋を開くため故郷に戻ってきた。だが小麦の店を見て甥の叶夢は「はやらないよ」と断言する。叶夢の友達の「天使」がそう言っているらしいのだが……感涙必至の家族小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

149
セリフもないのに天使レイの存在感が圧倒的に大きい。物理的に存在していようがいまいがどうでも良い。そこにいると信じられる気持ちが大切。2015/08/09

とん大西

120
…いいです。大切な人の体温を感じるようなぬくもり。叶夢のそばには天使レイがいつもいた。病と闘う小麦はつねにケーキづくりへ情熱を注いでいた。代二郎と道江は息子叶夢を優しく見守り、妹小麦の心と体を支えた。天使レイが羽ばたく。生命の息吹に歓喜し、魂を天国に導く。叶夢が羽ばたく。自分の殻を破り、家族に希望の灯をともす。パティシエ小麦も羽ばたく。震えつつも瞳を輝かせながら羽ばたく。健気に生きる彼らのつばさものがたり。もうね…後半は涙腺崩壊でした。この物語の優しいオーラがしみてきます。ホント、天使がいるような。2018/07/20

イアン

108
★★★★★★★★☆☆家族の絆を描いた雫井脩介の長編。癌に侵された事実を隠し、夢を叶えるべく母と共に地元で洋菓子店をオープンさせた小麦。しかし「天使が見える」という甥・叶夢の不吉な予言どおり、徐々に客足が遠のき始め――。悪化の一途を辿る小麦の体調と経営状態。その先行きの暗さに胸が締め付けられるが、叶夢だけに見えるという天使・レイの存在に、一縷の望みを託す思いで読んだ。雫井脩介に望むのは犯人との頭脳戦やヒリヒリするようなサスペンスであり、こんなお涙頂戴の話じゃない。そう思うのに、なぜだろう。視界が滲んできた。2026/07/10

しんたろー

107
心優しい好い人たちが真面目に生きている姿と見えない天使の存在がミックスされ て、とても清らかな気持ちになる作品だった。特に、主人公・小麦の健気に頑張る姿は無条件で応援できるし、前向きな姿勢が素敵で、「元気になって欲しい」と本気で思った。何度か涙ぐんだ哀しい話だが、温かい気持ちにもなれる、不思議な作品だった・・・これも天使のなせる技?欲を言えば、エピローグでその後の皆を描いてあれば読後感がグッと良くなるような気がした。2016/12/26

あつひめ

91
単行本を以前に読んで今回は文庫で。どうしてこんなに努力できるんだろうと小麦の頑張りが時には痛々しく感じたり。人には見えないけれどそこにある物や者ってたくさんあるんだろうな…と自分の身の回りを眺める。出てくる人たちみんなが心が優しい。お互いの存在を大切にしてるのが感じ取れて私まで胸が温かくなる。こんな温かい思いにせっかく触れたのだから日常でも活かしたくなる。生まれた時と死ぬ時は人は一人だけど、生きているときはいつも誰かと支え合う。そうすれば寂しくないから。小麦は生きた証を残せたんだな。2017/05/11

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