角川文庫<br> 誰もいない夜に咲く

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紙書籍版価格 ¥572
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角川文庫
誰もいない夜に咲く

  • 著者名:桜木紫乃
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • KADOKAWA(2014/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041006528

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内容説明

親から継いだ牧場で黙々と牛の世話をする秀一は、三十歳になるまで女を抱いたことがない。そんな彼が、嫁来い運動で中国から迎え入れた花海とかよわす、言葉にならない想いとは――。(「波に咲く」)寄せては返す波のような欲望にいっとき身を任せ、どうしようもない淋しさを封じ込めようとする男と女。安らぎを切望しながら寄るべなくさまよう孤独な魂のありようを、北海道の風景に託して叙情豊かに謳いあげる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

327
冒頭の、酪農農家に来た中国人のお嫁さんのお話を読んで「いいぞ、以前読んだ好きだった短編の続編か?」。読み進むにつれ「これ絶対既読っしょ?」ネットで調べてもわからない、、、のでとうとう読了。巻末に「『恋肌』を改題、修正のうえ文庫化」、、、ヤラれた。好きな短編集だからいいけどさ。2018/03/22

おしゃべりメガネ

145
こちらも8年ぶりの再読です。最初の話だけは覚えていましたが、正直他の話はやっぱり忘れてしまっていました。しかし、改めて読み直すと桜木さんが本当にステキな文章を用いて北海道を描いているなぁと感じます。登場する人物達もそれぞれに魅力的なのですが、やはり桜木さんの真骨頂は寂しく、儚げでありながら芸術のような自然豊かな北海道を描写するコトにあるんだと思います。そして何より'生きていく'と決めた女性のその前向きであり、開き直りなスタイルに惚れ惚れさせられます。こういう短編集は時間をおいて何度も読みたくなりますね。2018/03/31

ゴンゾウ

123
桜木紫乃さんの作品には独白の空気感がある。登場人物は孤独で薄幸で霧の中を彷徨っているような不安定さがある。それでも女達は現実を受け入れ男に頼らず自立してたくましく生きようとしている。毎回感じるどんよりとした読後感、でも思わず手にとってしまう魅力がある。2016/05/31

やっさん

122
★★★☆ 冒頭2ページで気付いた。「恋肌」の改題だと。でも新作も加わってるみたいだし、好きな作品だから全て読んだ。こんなにも退廃的で未来を感じないセックスを描ける作家、紫乃先生以外にいるのだろうか。2021/01/20

優希

104
波のように揺蕩う欲望に身を委ね、どうしよもない淋しさを閉じ込めようとする男女の機微が切なかったです。飢えたように安らぎを求める孤独が北海道の風景と相まっています。北海道に染み付いた人々の匂いとどうしようもない男女を引き合わせる糸が悲しげな雰囲気として漂っていました。極寒の地だからこそ色濃くなる悲哀。男女の性のような匂いがねっとりとまとわりつきます。淀んでいて重苦しい空気に飲み込まれるような作品です。2015/08/18

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