現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~

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現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~

  • 著者名:糸谷哲郎
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • マイナビ出版(2014/10発売)
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  • ISBN:9784839945732

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内容説明

「本書は一手損角換わりがどのようなことを目指しているのかということを、近年の将棋界における研究の変転から見ていきたいと思う」(まえがきより)

本書は大学院の哲学科在籍という異色の経歴を持つ糸谷哲郎六段が書き下ろした将棋戦術書であり、真の将棋理論書。現代将棋の最先端「一手損角換わり戦法」を題材に、最新の戦法に底流する思想を根元から捉えることを目論む、全く新しいタイプの将棋書籍といえます。これまでの将棋書籍を読む感覚で本書を手に取った方は、まず間違いなく度肝を抜かれることでしょう。一手損角換わりをテーマにするといっておきながら、第一章で語られるのは矢倉、ゴキゲン中飛車、横歩取り8五飛、角交換振り飛車なのです。つまり、ここで語られることは現代将棋における後手番戦法の比較検討であり、一手損角換わりの特徴(置かれている状況と目指している方向)を示すものなのです。一手損角換わりの手順は第二章~第六章までで本格的に語られ、最終的には最新形の攻防を解説します。本書を読まれた方は一手損角換わり戦法について理解するだけでなく、この戦法を鏡として、現代将棋がどのような思想の元に構築されているか、その全体像を捉えることができるはずです。糸谷六段が編んだ現代将棋の地図。ぜひ手にとって、読んでみてください。

■CONTENTS
第一章 後手の戦法の比較検討/第二章 一手損角換わりの発展/第三章 一手損角換わり△3二金の衰退/第四章 一手損角換わりの工夫△8四歩不突/第五章 一手損角換わり△8八角成型・前/第六章 一手損角換わり△8八角成型・後

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ともあむ

4
先日の竜王戦七番勝負でも採用されていた後手一手損角換わり。最近の定跡書では触れることが少なかったので、一手損角換わりについて知りたかった居飛車党のファンには待望の一冊。これを読むとこれまでの一手損角換わりの歴史を知ることができるかもしれません。文章自体も非常に読み応えがあり、時折、定跡書を読んでいるのか違う本を読んでいるのかわからなくなるほど。さしずめ解説書といったところでしょうか。名著です。2013/01/28

yasuhitoakita

2
まるでどこかの修士論文を読んでいるかのような錯覚を受ける重厚な理論書。山田道美→島朗→勝又清和の系譜に連なる棋士がまた1人出てきた^^2013/02/06

kinaba

1
他の方の感想にもあるように論文調で面白い。特に最初の章の後手番戦法の比較検討のくだり。2015/07/05

chaoss

1
ついに竜王獲得! おめでとうございます。本書の内容はかなり最先端で、アマチュアはその雰囲気と発想を味わいましょう。アマ高段者(県代表~アマトップ)は熟読を。プロの方はこの本の内容が前提でないといけない。2014/12/06

まんまるまる亭

0
名著。「本の価値を長く残そうと思うのであれば……」と書いている通り、後々まで応用が効く作りとなっている。特に、「その古い形がどのような思考、感覚から導き出されたのかについては説明しなければならない」と書いているように、発想のプロセスが述べられているところがありがたい。本書にインスピレーションを受けて、将来、新戦法や新手を開発する棋士があらわれるのではないだろか?2017/02/20

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