- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
ニューウェーブ世代の旗手として、大友克洋・高寺彰彦・山本おさむらとともに活躍した白山宣之の遺作集。2012年に病没し、その才を惜しむ作家たちの発案でこの作品集「地上の記憶」が刊行された。寄稿作家にも注目。大友克洋・平田弘史・さべあのま・高野文子・谷口ジローらが寄せている。カバーデザインは古くからの友人でもある大友克洋が手掛ける。収録作品:陽子のいる風景 / ちひろ / Picnic / 大力伝 / Tropico
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ただいま蔵書整理中の18歳女子大生そっくりおじさん・寺
69
2012年、59歳で亡くなった漫画家・白山宣之の作品集。全く見た事も聞いた事もない漫画家なのに、装丁は大友克洋、追悼には泉晴紀、高野文子、谷口ジロー、平田弘史、山本おさむetc。こんな凄い人達とツレなのは実力がある証拠、それでも無名だったのは潔癖の証拠だろう。『陽子のいる風景』は何とも言えぬ良さ。小津映画の影響で描かれたらしい。陽子が美しい。『ちひろ』も映画的で良い。『Picnic』と『大力伝』は戦国もの。面白い。最後は『Tropico』前後編。戦争の影がある作品。一読して損は無い。むしろ得だ。2014/06/26
はちてん
31
自分と同世代の人だ、読メで(寺さんの感想)はじめて知った人。「陽子のいる風景」「ちひろ」は日常とても日常、少し胸重い日常。なるほど小津映画ね。「picnic」「大力伝」は時代物、どちらも強い女性が美しい。「Tropico」は昔のフランス映画。 2年前に病没した人は愛されていた人なんだね。寄稿している面子がすごい。懐かしいようなタッチの作画。2014/07/01
fukumasagami
11
現代の女性の日常を切り取った「陽子のいる風景」「ちひろ」、少しとぼけた戦国時代物「Picnic」「大力伝」南洋冒険活劇「Tropico」の5篇。著者遺作集のため、大友克洋、高野文子、谷口ジローらの追悼文が収録されている。2013/02/09
かっぱ
7
映画的な進め方が、印象的。これは画力がないとできない。時代物はストーリーが面白い。いい作品に出会えた。2013/07/03
seichan
6
シゴトという義務がてんでダメだった漫画家の没後、その友人たちが協力して編んだという商品集。さべあのまやら高野文子やら大友克洋が回想など寄稿。しっかりしたデッサンの絵柄。「マンガでも映画以上の描写ができるのだ!」てな、当時の漫画界の大友克洋ショックと意気込みが伝わってくる。2019/05/10