内容説明
突如、人類のほとんどが消えた“終わってしまった世界”。そんな世界をチィとコウは古いトラックに乗って旅をする。 旅の途中で知り合った上野を訪ね、2人が向かったのは、消失を免れた人々が暮らすコミュニティだった。夏祭りの準備が進むその場所に住む少年少女は、世界に置き去りにされてもなお、淡い恋心を抱きながら生きている。そんな中、謎多きコウの過去を知る人物が現れ──。 夏。多くの人々が消えた世界でコウとチィが目にするものは。父の遺骨。笑顔。少年と少女。恋。花火。過去。涙。嘘。 ── 2人の少女の物語、待望の第2巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中性色
21
人いっぱいいんじゃん。今回は前回とは違ってコミュニティ的な青春話になっている。相変わらず透明的な話作りはいいんだけど、透明すぎてむしろ無味無臭というか、結局のところどうなん?っていう気持ちになってしまう。結局人がいなくなる原因とやらもまだわからずじまいだしなぁ。そして、魔性少女チィちゃんという新機軸。2015/06/03
ソラ
19
今回はゆるゆるとした雰囲気。1巻の時のようなだいぶ状況は異なってる2013/01/19
七月せら
9
土砂降りの雨でも、雲の上には青空が広がっている。学校と、友達と、恋と、キャンプと、お祭と。世界の終わりの日々で巡るそんな日常。憧れていた人、好きだった人。ヒーローになりたくて、なれなくて。本当はみんな何かから逃げ出したくて膝を抱えて泣いていた。雨上がりの夜空に花火が咲いたら、ほんの少し勇気をもらって。正しい答えじゃなくたっていい。あの人だったらどうするか、じゃなくて。分かるのはいつだって、自分がどうしたいかだけだから。2016/09/16
参謀
8
1巻のロードノベルとは一転、青春恋愛学園ノベルに。この転換は個人的にはがっかりでした…方向性がいまいちはっきりしませんね。この巻では1巻で出会った上野のコミュニティにお世話になることにし、普通の生活をするようになります。そこでコウの過去を知る人物に出会い、コウの過去が明らかになります。次巻への繋ぎの巻ですかね。とりあえず登場人物も増え、会話が多く読み易くはなったと思います。相変わらずカラーイラストはキレイでした。「旅に出よう~」と同じで本編の文章にないカラーイラストの掲載はなかなかいいと思いました。2014/06/15
とかげのしっぽ
6
★★☆☆☆一巻目ではチィとコウの二人旅をほんわかな感じをさせながらも緊張感のあるお話にしていたが、今回は旅はしてなかったな。なんか旅の雰囲気を期待していたのでなんだが物足りない感じ。コウの過去が明らかとなったり、重要な内容ではありましたね!ストーリーもなんだが青春恋愛ものみたいになってました!2014/05/31