内容説明
錦糸町駅近くにある小さなバーのホステス京子が深夜の路上で射殺された。警察は重要参考人として京子を誘い出した男を確保したが、男には動機が見当たらなかった。その直後、男と恋人の部屋が空き巣に荒らされた。その事件から意外な真実が浮かび上がる。表題作を含む8編を収めた傑作短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirayama46
3
ノンシリーズのミステリ短編集。初出は表記されていなかったのですが、検索したところによるとおおよそ60年代の作品のようですね。そのせいか、ミステリとしてのトリックが小粒な作品も多く、いま読むとストーリーテリングも含めて素朴すぎるかな……と思いつつも、簡素なのも味わいのひとつかもしれません。ちょっと毛色の違う立身出世話である「うらなり出世譚」、三という数字の示す謎がスマートに回収される「雨の中に死ぬ」が良かったです。2022/01/25
クジラ
1
短編集。それぞれの話に個性が強く発揮されていて,僕は最後まで結構面白いなと思って,楽しんで読むことができた。2022/09/25
キャサ
0
短編集