せせらぎ出版<br> モルモン教をどう見るか 第三の視点をさぐる

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せせらぎ出版
モルモン教をどう見るか 第三の視点をさぐる

  • 著者名:沼野治郎【著】
  • 価格 ¥1,309(本体¥1,190)
  • アットマーククリエイト(2016/01発売)
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  • ISBN:9784884162153

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内容説明

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「モルモン教」について日本語で書かれた書物は少ない。あっても、布教目的か、反感に満ちた不公平なものが多い。アメリカでは、「モルモン教」は創始から約180年を経て、今や信徒として第五~第六世代目を迎える家族もいて、生活も安定し、彼らの中からも元信徒の中からも、学術的に優れた研究者・歴史家が多く育っている。古文書的な資料はよく保存されている。「モルモン教」ではなんと、先祖の系図調べとその死せる先祖への「代理洗礼」とが、信仰実践の一部なのである。(ユダヤ人やヒットラーにまで「代理洗礼」を行おうとするボランティアがいて、教会側は慌てているようであるが。)日本の戦中派が、自分たちを裏切ったと思われる天皇制の背景としての古代史に興味があるように、アメリカでも「モルモン教神話」の背景に対する知的関心は高い。さまざまな研究手法で(コンピューターによる聖典言語の解析も含め)分析されている。また、ロムニーの登場を契機に、「政治権力とモルモン教」「大統領を目指したモルモン教徒たち」等のテーマの研究も盛んである。そしてもちろん、外部からの揚げ足取り的な書物・映画・テレビ、そしてネット交信も花盛りである。さて、日本人・沼野治郎氏による本書『モルモン教をどう見るか』は、以上の観点からも、まことに待望された書物である。氏は、1958年に16歳で関西で「モルモン教」に入信・受洗されたとのことであるが、真摯な信徒であり続けるとともに、ブリガムヤング大学を卒業後、日本で大学の先生として「モルモン教」関係史を、学術的に極めて深く研究しておられ、かつ、日本の「モルモン教徒」の実情にも通じておられる。本書は、氏のライフワークとも呼べる力作である。「モルモン教」のさまざまな側面について多様な論文を読み解き、公平に解説しておられる。ご自分の論文も紹介しておられる。もし読者の中に、伝道者からではなく研究者から「モルモン教」について公平に詳しく聞きたいという方がおられた場合、本書は絶好の書である。大学の教養課程の「アメリカの文化・宗教・社会・政治」などの分野の授業で、教科書の一環として使用したり、卒業論文用に参照したりすることのできる、信頼のおける書籍である。 「序文」より せせらぎ出版刊

目次

第1部 末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)の登場(モルモン教の登場した時代背景 ジョセフ・スミスの少年時代 神の顕現とそれに続く示現 ほか)
第2部 モルモン教はキリスト教であるのか?(キリスト教であるのか。カルト視される理由 モルモン教会の特徴 神殿の儀式「エンダウメント」 ほか)
第3部 日本におけるモルモン教会(日本への布教 日本におけるモルモン教の歴史 日常の礼拝様式と信仰生活 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大熊真春(OKUMA Masaharu)

2
客観的にモルモン教を見直してみるという趣旨の本だが、著者自身がモルモン教徒であるという限界、記述が教科書的で味気ないところは仕方ない。モルモン教についての本自体が世に無いので貴重ではある。2023/07/30

kozawa

2
ロムニー候補のこともあってモルモン教が日本でも(少なくともそれ以前よりちょっとは)話題に上ることが増えた昨今。日本生まれで、育ちも日本なモルモン教徒の著者が、布教主目的でもなく、歴史や位置づけや「比較的新しい宗教」一般的傾向の話とかモルモンがどう見られているか、専門家に分析されているか等、公平(?)に学べる本を目指して書かれているようで、出来の評価なんか私にはできっこないけど好感をもって面白く読ませてはいただいた。2013/02/09

Numano Jiro

0
自分で書いた処女作のようなものであるが、もちろん大変気に入っている。ある教徒の英文学教授から次のような感想をいただいた。「本が届いて3日足らずで読み通してしまった。今までの研究成果が見事に構成され配置され、最新の話題も取り込まれていてとにかく面白かった。僭越ながら英語の副題を付けるとすれば Mormonism Demystified といった感じだろうか。目から鱗が落ちる箇所が沢山あった。まだまだ一般の会員の中には、批評的姿勢を誤解する人たちもいると思われるが、歴史に残る研究成果だと思う。」2012/11/15

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