内容説明
料理道具で悩みを解決!お仕事青春小説。
自分で立ち上げたWEBデザインの会社がうまくいかず、てんぐ橋にある実家の飲食店用品店・タクミ屋に逃げ帰ってきたミチカ。しかし戻ってきたはいいものの、タクミ屋の経営状況は芳しくなく、窮地に立たされていた。
「タクミ屋になんか行ったって、欲しいものはなにひとつ売ってない」
同じ商店街に店を構える小料理屋の店主にそう言われ、顧客の求める品揃えに対応できていないと悟ったミチカは、人に求められる料理道具屋にタクミ屋を変えることを決意する。てんぐ橋の食品サンプル店で働く同級生・ユイとの再会がミチカに大きなきっかけを与え、初めはそりが合わない二人の関係にも変化が──。
料理道具で人々の悩みを解決するお仕事青春小説、ここに誕生!
解説は、かっぱ橋商店街にある飯田屋の社長・飯田結太さん。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュール リブレ
83
下町・河童橋を舞台に料理道具屋の再生・お仕事小説。ここまで上手く行くのかな?とも思うけどセリフの一言は確かにありそうだし、いろんな道具は勉強になりました。100均も良いけど、良いものには理由がありますね。2022/07/29
優希
48
面白かったです。自分で立ち上げた会社がうまくいかず、実家の料理道具屋・タクミ屋に戻ったミチカ。しかし、タクミ屋も経営が芳しくない状態でした。客の要望に沿った料理道具屋に変えるべく決意したミチカが格好良いです。料理道具で人々の悩みを解決する、難しいことかもしれませんが、あえて挑戦するお仕事小説。料理道具に青春をかける感じがしましたね。2024/12/21
tomtom
20
合羽橋久しぶりに行きたいな〜道具にもこだわってみたいなと思ってしまった。熊ヶ谷みたいな生き字引が居る専門店ってすごく大切だと思う。ユイの過去の話はなくてもいいような気がした。2023/02/02
Karl Heintz Schneider
15
大根おろしは、すばやくすると辛くなり、ゆっくりすると甘くなるけど、時間がたつと再び辛くなる。へえ~、身近な食べ物にも意外と知らないことがあるんだと驚かされる。包丁で切ることが、実は料理で一番手間がかかること。これが気持ちよく出来たら、料理はかなり楽しくなる。う~む、その通りかもしれない。煮たり焼いたりっていうのは案外、時間が仕事をしてくれるものだから。これまでは百均の包丁で、じゅうぶんだと思ってたけど、ちょっといい包丁を見に行ってみようかな。2022/09/12
koji
15
4年間務めた投資会社を退職し、7月から中小企業に再就職し、サードキャリアのスタートを切ることにしました。そこで暫く中小企業の応援歌の小説を読むことにしました。まず本書。てんぐ橋道具街(仮名)の飲食店向け用品店の一人娘ミチカが、挫折した自身の過去を振り切り、時代に取り残された実家の再建に挑む再生物語で、それだけでも勇気を貰えますが、おいしいサンドイッチが作れるパン切りナイフとか野菜が上手に洗える料理道具とか粗挽きが利くペッパーミルとか、上野さんらしく細部の拘りが良い味付けになっていて、楽しい読書になりました2022/06/12
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