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内容説明
10年に一度の体制移行で新指導部の顔ぶれが決まった中国。かの超大国はこれからどこへ向かうのか? 反日デモやネット世論を仔細に検討すると、格差が極限に達し、怒れる民衆が立ち上がり政治批判を強めていることがわかる。経済成長にもかげりが見られ、党支配は危機的状況にある。豊富な事例やデータをもとに、外務省の分析員をつとめた中国通が巨大国家の素顔に迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
73
2022年10月25日現在、中国共産党の新しい指導部にめっちゃ注目が集まっていると思う。10年前の本だけど中国共産党の大原則(一党独裁)や、党と行政・司法・立法の基本的な関係はそんなに変わってない。また人民解放軍は国軍ではなく党軍であり、日本の防衛省・自衛隊のような行政の一組織ではない。中国共産党の本質に迫れば迫る迫るほど、共産党による軍事政権であることが分かる。中国の政治はどういうシステムで動いているのか理解するために全日本人必読書! 2022/10/25
とうゆ
12
中国関連の本を読んでいて感じるのは、中国国民のナショナリズムの高まりと民主主義への目覚めだ。中国国民の所得もだんだんと増えてきているのと世界的な不況とが相まって、今まで通りの経済発展はもはや不可能に近い。そうなると民衆の不満は共産党に向かっていき、現在の開発独裁は崩壊する可能性がある。中国の動向は隣国として注視しなければならない。大国が大きく姿を変えるときは、国際情勢も変化するのだから。2014/08/26
こうきち
2
5年ぶりに再読。中国が気になる国なのは変わりないけれど、その詳細についてはよくわかっていないというのが本音で。改めて読みなおしてみて、勉強になった。ただ、内容的には8年前のものなので、国際情勢の変化がどのくらい影響しているのか。 基礎知識としてはいいけど、現在はまた違うんだろうな。2020/12/19
Kentaro
1
目まぐるしく変化する中国を理解するには新しいアプローチが必要である。 かつては、人民日報や新華社通信といった公式情報を追いかけ、その行間を読むといった手法で中国を理解しようとしていたが、それだけでは共産党の意向は探れても、民意を理解することができない。 インターネットの出現後、民意を汲み取る手段も多様化してきた。 本書ではそれらの複数の情報から、中国の反日デモ、共産党の一党独裁、共産党幹部の腐敗、今後の中国の展望などをまとめています。2018/01/24
takao
1
出稼ぎ農民の暴動。ネットで目覚める。2016/11/13