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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
312
私が(おそらくは多くの読者が)知っていたのは、上巻の『ロビンソン・クルーソーの生涯と奇しくも驚くべき冒険』の抄訳だった。この下巻は、先の物語が好評であったために書かれた『ロビンソン・クルーソーのその後の(原題では"The farther sdventures)冒険』である。ここでは南米からアフリカ、果てはインドから北京までの航海と冒険を語るが、同時代の『ガリバー』がロマネスクな空想譚であったのに比して、きわめて現実的なそれである。このことの背景には17世紀の初頭に起こった東インド会社の持つ膨大な情報が⇒2017/09/17
のっち♬
106
帰国後、何不自由のない生活を送っていたロビンソンだが、放浪の欲望に抗えずに妻の死をきっかけに再び航海に出る。前半の孤島訪問では放蕩者夫妻の改宗劇が盛り込まれており、上巻に続き著者の宗教観が前面に出ている。後半の冒険譚ではシナ人への蔑視とも言える辛辣な見解が印象的。「高慢で横柄」なのはどっちなのかと思わせるこうした認識の歪みは、当時の国際情勢の側面とも言える。また、脱走しないロシアの政治犯の姿は自由と幸福の在り方を問いかけてくる。全体に冗長で上巻ほどの魅力はないが、著者の思想はより浮き彫りになったと感じた。2017/11/30
扉のこちら側
93
初読。2015年1205冊め。【95-2/G1000】この岩波文庫下巻は正しくは「ロビンソン・クルーソーのその後の冒険」と言って続編の扱いである。欧米では「ロビンソンク・ルーソー」と言えばこの岩波文庫上巻までのことで、「その後の冒険」はほとんど知られていない。クルーソーの冒険としての物語は上巻でほとんど描ききられた感じで、アフリカ・インド・中国を経てのアジア大陸横断の話のこの下巻は登場人物も多くて上巻ほど楽しめなかった。フライデイの件も唐突で残念だったし。【第7回G1000チャレンジ】 2015/12/13
セウテス
61
無人島から無事に生還したロビンソンの、その後を描いた物語が在るとは知らなかった。上巻の無人島生活の中で、絶望的な状況から宗教に寄り添っていく流れは、人間性の物語としても読みごたえがあった。しかし後半は、勝手な生活、一神教の不条理、先進国の奢りを感じずには居られない。上巻が好評であったのだろう、慌てて後半を書いたという感じしか受けない。子供の時にワクワクして読んだアドベンチャーの感覚、男なら冒険する時が在るという思い出を、壊してしまうものでしかない。はっきり言って読まない方が良い、特に子供の頃感動した方は。2018/01/12
NAO
61
『ロビンソン・クルーソーのさらなる冒険』と題されるこの下巻は、上巻『ロビンソン・クルーソーの生涯と奇しくも驚くべき冒険』が好評だったために書かれた続編。続編にしては、再度冒険に出るまでに時間が掛かりすぎているし、冒険といっても、かつて暮らした無人島やインド・中国などを訪れるだけ。人気があったからといって、慌てて書いたような続編にはやっぱり無理がある。2016/07/14
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