内容説明
ノモンハンで大敗を喫した日本軍は中国大陸から撤退するが、その時宜をついてアメリカが軍事衝突を画策してくる。連合艦隊は英国、ドイツの支援を得て、それまでとは異なる戦略の漸減作戦を導入し、強大なアメリカ艦隊との頂上決戦に挑むことになったが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Meistersinger
3
満州北方戦争という「昭和期における日本の間違った戦争の凝縮」みたいなもののお陰で、軍備制限と同時に現実的な思想を持つに到った帝国陸海軍。量的に大幅な制限を受けると同時に、電子戦装備の発達など質的に史実より優れた発達を遂げている。その帝国海軍が「漸減戦略」を徹底的に柔軟なもの(各兵が敵戦力を可能な限り削りまくる)にして米海軍に対抗している。かつて軍事戦略レベルだった漸減戦略を作戦・戦術レベルに落とし優位を得ているのは斬新。2012/12/29
ikedama99
1
本棚で取り出して、一気読み。設定状況もうまくできていて、面白く読めた。やるなら徹底して行う。これが鍵だ。2016/06/24
Kenny00h
1
これまでにない発想ですなー。面白かった。まだ、続きがあるようで、それもまた、楽しみ。2013/03/19
ikedama99
1
帝国海軍の「漸減戦略」をこのように柔軟にとらえ直した視点は斬新だと思います。なかなか楽しく読みました。満州北方戦争というのも状況を変更するいい手段です。続きもあるそうなので楽しみです。2012/12/29