内容説明
釣り人、旅好き、飲兵衛のみなさんに捧げる、逗子で20年間地魚料理店『魚屋』(うおや)を切り盛りしていた著者による食エッセイ。地元漁師町はじめ、北は北海道、南は九州・沖縄まで漁師町を訪ね、その地に上がる魚を地元漁師と同じ食べ方で味わうのはもちろんのこと、ご当地でさえなかなか食卓に上らない下魚までさばいて堪能。魚への、漁師たちへの愛があるからこそ語れる、食欲そそる魚の話が64話。
目次
春の魚介(アイナメ―くちびるが絶品 ギンポ―陽春の磯遊び、石の下 ほか)
夏の魚介(ウグイ―釣り初めし少年のころ キュウセン―海中の砂に日射しが揺れる ほか)
秋の魚介(マサバ―日本のマサバは少なくなった イトヒキアジ―幼魚は定置網で邪魔者扱い ほか)
冬の魚介(ハコフグ―魚料理の真髄を知る ヒメコダイ―近年の出世魚 ほか)
感想・レビュー
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paluko
7
ちかごろ魚は魚屋で買うようになって、でも実際にはボイル帆立とかたらことか切り身とか、無難に調理できるものしか買えていないのでとりあえず「鯛の頭」を買って適切に調理するのが目標です。勉強のため借りた一冊。古物市場みたいに魚にも相場変動があって雑魚が十把ひとからげの「P箱」から個別に値がつくようになって抜けだしデビュー(?)していくトラギス、ヒメコダイetc.に対し特に食味が劣るわけでもないのに万年P箱組のヒメジ、オキトラギスなど。そしてP箱にすら入れてもらえない「だんべ」(廃棄箱)組など、魚生もいろいろ。2020/12/10
あゆかけ
0
魚ややっててほしかった。 品川でまた店やってるのか? ヒイラギうまいんだよね。2015/09/18