原発をつくらせない人びと - 祝島から未来へ

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原発をつくらせない人びと - 祝島から未来へ

  • 著者名:山秋真
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 岩波書店(2013/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004313991

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

30
上関原発の建設を30年にわたって阻止し続けてきた祝島の人たちの姿を追ったルポ。日々の営みを守り、子孫に引き継ぎたいという思いに突き動かされた島民たちのたたかいのドラマに感じ入るものもあったが、それを国策に抗ってまで貫き続けることがどんなに大変なことであるかが何よりズシリと迫ってくる。なかでも、金をちらつかせながら人間関係を切り崩していったことが、島民に残した傷の深さを考えるとやるせない。建設計画が頓挫する状況をつくりだした彼らの苦闘に敬意を表しつつ、それが島の良さを取り戻す一歩になることを願ってやまない。2013/12/27

ロビン

19
ノンフィクションライターの著者が、山口県祝島で上関原発建設への反対運動を30年間続けてきた島民の方々に取材したルポルタージュ。おばちゃんたちのデモ行進、寒い中の座り込み、船やカヤックに乗っての命がけの建設工事阻止など、島民の粘り強さに圧倒される。漁業補償金の受け取りも拒否し抜いた。しかし島は原発問題でハンタイとスイシン真っ二つに割れ、それまでの兄弟姉妹同然の付き合いを断った人も少なくないが、そこまでしなければ運動は保たなかったという。「なんぼ勉強ができても、原発推進するようじゃ、つまらん」との言葉に頷く。2021/03/25

団塊シニア

19
「祝島」の人々が30年間も反原発運動のデモを週1回継続して行ってることを初めて知りました。海、伝統、文化、祭を大切に生きる人たちが政府や電力会社に抵抗する日々、肉声が本書から伝わってくる渾身のルポです。2013/01/31

けんとまん1007

18
原発は、ひとつの象徴として読むと、この本の広がりが一気に大きくなる。地方・地域に暮らすということは、どういうことなのか。そこを踏み台にする生活とはどういうものなのか。そこを見えなくすることを、為政者たちは力を入れるのだと思う。ますます、短期的なことしか見なくなりつつある風潮の中で、どうやっていくか。それにしても、電力会社というのは、モラルも何もあったものではないなと思う。一人一人はそうでなくとも、組織となるととんでもないことをする。同義に反して移住して推進派の町長に投票するとは。2013/12/03

壱萬参仟縁

18
私は山の人で、海の人の苦労はあまりわからない。だが、原発が来るなら、反対すると思う。健康や暮らしの安全、安心を犠牲にはできない。30年もデモを続けてきたという(24頁~)。上関原発音頭(35頁)で「金より命が大事だ」。とりわけ、女性たちの力で阻止してきた歴史がある。地理的には、下北半島の事情を学習していれば、簡単にいく話ではないと思える。午前中に地震があったというので、心配。島の暮らしは浪エネではなく、自然エネルギーである、潮力や風力もあるはず。2013/11/15

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