内容説明
加門七海の人気作品がついに文庫化。塩、香、鏡、石、水、砂、鋭、粧、食、浴、緑、音、幣と13のお祓いアイテムの理念と実践方法が分かる。深くて広いお祓いの世界をご紹介。端午の節句、七夕や大晦日など、一年の行事にはお祓いの意味がこめられているという「お祓い暦」、厄払いの真の秘訣を教えてくれる「厄払い生活」など深くて広いお祓いの世界も紹介。なんと「音」は文庫化にあたり新たに書き下ろされた項目。またお祓いグッズ紹介も充実。大変おトクで有難い一冊です。
目次
第1章 お秡い日和(塩 香 鏡 石 水 砂 鋭 粧 食 浴 緑 音 幣 祓いにおすすめの品々)
第2章 お秡い暦(正月 春 夏 秋 冬 年の瀬)
厄年生活
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
112
著者は"お祓いは特別なものではなく本来掃除と同じようなもの"と仰っています。 神社などに出掛けて神主さんにお祓いをしてもらうといった本格的なものではなく、 日々の暮らしで心に積もった埃をブラシで掃うように、気張らずに軽い気持ちでお祓いをすればよいのです。この本で説明されている方法は、自分で実施できる簡単なものです。簡単な事で日々の暮らしが活き活きとしたものに変わってきます。 "お祓い暦"の章は、暮らしの節目節目にメリハリをつける役に立ちそうです。2020/10/26
ゆみきーにゃ
91
《購入》大好きな加門さん。すごく勉強になりました。やっぱり加門さんは読みやすくて分かりやすい。2016/07/31
p.ntsk
43
ここで紹介されているものはプロの祈祷師やエクソシストが行うような特殊で専門的な悪霊・悪魔祓いではありません。基本的に誰でもできる簡単なお祓いの仕方が紹介されています。お祓いは特別なものではなく本来掃除と同じようなものと著者は述べています。様々なお祓いの道具や作法の由来や背景、年中行事に込められた元もとの意味が解説されています。祓いや禊ぎというと神道のイメージが強いけどもとは陰陽道のようです。様々な作法はあるけど厳密に形にこだわるよりその意味を知って、どんな想いを込めるかが大事なのだなと思いました。2016/08/18
夜間飛行
27
塩・香・鏡・石・水……お祓いグッズ一つ一つにちゃんと作法があるから面白い。民間に伝わる呪法は雨水の流れのようなもので、権威ぶらないだけピュアに感じられる。中でも新鮮なのは「食」によるお祓いだ。赤飯も肉も命を取り込む行為だから差別しないという発想には感動した。年中行事に関しては不精者の私だが、この本からいろんな知識をもらって少しはやる気が出てきた。近い所では、衣替えと水無月祓は冬の陰気を脱ぎ捨てる脱皮の儀式だという。ついでに厄落としの「水無月」を食すれば、小豆パワーが味方してくれるというのも覚えておきたい。2013/05/26
烟々羅
23
角川の電子書籍半額セールで、漫画目当てでMF社のリスト3千冊から見はじめたら、東雅夫氏編集雑誌に関わる本も出てきた。目移りしつつ、このジャンルからは本書をまず選択。 加門さんはきちんと自分の感性をもたれている方と思っているが、本書は個性と解釈を排して、一般的で無難な紹介を書くことに注力された本だ。もの足りない感じはあるが、あとがきに成立経緯をみれば。また日本には仏教由来、神道由来の感性文化が入り混じっていて「無難」がむつかしいことを思えば、需要の多い本だともいえる。 電子本だが解説も収録されていた。2015/10/06