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内容説明
ビジネスをして成果をあげるには、しっかりとしたビジョン、戦略、戦術、実行計画が必要不可欠だと思われている。
しかし著者はそれに異論を唱える。
世に成功といわれるものは、もともと明確な計画の下に達成されたものではなく、成功の理由などはたいてい「後づけ」だ。
むしろ実行する人の「想定外」、思わぬところで成功してしまう、というのが真実なのだ。
著者は古今東西のさまざまな事例を通して、われわれの思い込みを覆していく。
目次
回り道―なぜ、目標にまっすぐ向かわない人のほうが目標を達成できるのか?
第1部 回り道の世界―なぜ、私たちの周囲には回り道がたくさんあるのか?(幸福―なぜ、幸福を追求しない人のほうが幸福になるのか? 利益追求のパラドクス―なぜ、利益を追求しない会社のほうが利益をあげるのか? ほか)
第2部 回り道の必要性―なぜ、問題が直接的に解決できないことがよく起きるのか?(「ごちゃまぜ検討」―なぜ、回り道のアプローチが成功するのか? 多元論―なぜ、一つの問題に複数の回答が存在するのか? ほか)
第3部 回り道とつきあう―複雑な世界で問題を解決する方法(歴史の揺らめく光―なぜ、結果から誤った意図を推測してしまうのか? ストックデールの逆説―なぜ、われわれの選択肢は思ったより少ないのか? ほか)
結論(回り道の実践―回り道的な意思決定のアドバンテージ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
蓮華
14
回り道をしたほうが物事はうまくいく。 力を入れすぎて集中するのはよくないということなのかな。 一度読み進めたものの半分でリタイヤしてたこの本。 最初から再読してみたけどやはり解りづらい部分が多かったので、時間をおいて再読してみるのもいいかも。2018/12/26
人生ゴルディアス
5
目的と手段とフィードバックが明確なこと以外は、ち密な計画を立ててやるよりとりあえず実践して都度修正する回り道のほうが早くうまくできますよ……なことを言いたかったのか? にしては著者の力量が明らかに足りてないし、本はその論証という形式にもなってなくて、だらだらと他のベストセラーの孫引きが続くだけでした。2022/08/12
脳疣沼
3
著者のことをナシーム・タレブが高く評価していると聞いて読んでみたが、なんだ、言っていることはタレブと同じじゃないか。ところどころ言葉は違えど、概念、アイディアは同じ。本書にもタレブの名前が一か所登場するが、本の内容がこれほどだだ被りするのも、なんだかなあと思ってしまう。2018/08/09
おせきはん
2
想定できる結果を全てリストアップしてから意思決定を行う直接的なやり方と、限られた範囲から結論を選択する回り道なやり方を比較し、プロセス重視の直接的なやり方よりも、意図を重視する回り道なやり方が有用であると説いています。回り道なやり方でも、事前の検討は不可欠ですが、とにかく何かに手をつけ、試行錯誤と経験を積み重ねます。物事は、なかなか思い通りには進まないので、事前の検討を完璧にしようとするよりも、明確な意図に基づき何か行動するのが回り道でもよいという考えは同感です。2014/08/23
ヤス
2
本書は、本書に記載されている通り「情報には限りがある」というキツネのトーンで綴られており、大衆受けはしないと思われるが、行き過ぎた合理主義に対するアンチテーゼとして多くの人に読んで欲しい内容。2014/01/28




