内容説明
二千数百年にわたり、東アジア全体で読み継がれてきた最大の古典が「論語」だ。
現在の日本でも多くの人たちが「論語」を愛読しており、現代語訳や注釈の書も数多く出版されている。
そのなかで本書は、著者が従来の「読み」にとらわれず、
あらためて「論語」と向き合うことで生まれた異色の超訳である。
読者はこれまでの「論語」のイメージを一新する言葉の数々に驚くに違いない。
そして心を揺さぶられ、行動を変えずにはいられないだろう。
目次
1 学ぶことは危険な行為だ―学而篇より
2 「知る」とはどういうことか―為政篇より
3 「仁」であるとは美しいことだ―八〓(いつ)篇、里仁篇より
4 楽しもう―公冶長篇、雍也篇より
5 任務は重く、道は遠い―述而篇、泰伯篇より
6 志は奪えない―子罕篇、郷党篇、先進篇、顔淵篇より
7 正直者とは―子路篇より
8 他人を批判する暇はない―憲問篇より
9 考えない者には教えられない―衛霊公篇より
10 有益な友だち、有害な友だち―季氏篇、陽貨篇、微子篇、子張篇、堯曰篇より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホッパー
59
超訳なのでスルッと読めて入門にはとても良い。もっと詳しく原文解説している本が読みたくなる。2,000年以上前にこのような孔子の教えがあるのに、今も人の良くならない部分は変わらずあるのだな、とも思う。よく学ぶ気持ちを大事にしたい。2022/06/06
Yuma Usui
30
論語とは「学習という概念を人間社会の秩序の基礎とする思想である」として、著者の解釈を「超訳」という形で紹介した一冊。学ぶことは自己の感覚を放棄して対象に売り渡すことで、習うことは学んだことを理解し自己の感覚として取り戻すこと、という解釈は面白いと感じた。また、学習回路が閉じている人を小人、開いている人を君子として学習する姿勢の有無が小人君子の差を分けるという解釈も興味深く読めた。2019/01/21
すーさん
27
孔子が残した沢山の名言を知ることができた。「意必固我を絶つ」であったり、「忠恕」のところは特に印象に残った。忠恕の精神は座右の銘にしようと思う。他にも口のうまい人に対しての警戒心の強さが何ヵ所かで現れていて、覚えておきたいことだなと思った。巧言令色鮮なし仁、という言葉で表されるがその言葉はこの本の中には書いていなかった。諺や四字熟語などで残っている言葉があるなら、書いて欲しいと感じた。 また、冒頭の注意書で今の時代と書かれたときでは言葉の概念や使われ方が異なると書かれており、その点には注意しながら読んだ。2020/05/12
n.urabe
17
足利學校に 論語の小冊子が売ってるから、それを買って読むほうが良い気がする。訳するにしても「子曰く~」から入る孔子の言葉のほうが、考えて読むことが出来ると思う。論語をはじめて読むという人は、これは薦めないなあ。2016/02/16
しゅうと
13
論語をそのまま超訳しているだけの内容。解説ないから物足りなかったです。2022/06/10
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