新潮新書<br> 国の死に方

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新潮新書
国の死に方

  • 著者名:片山杜秀【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 新潮社(2013/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106105005

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内容説明

そんなに国を死なせたいのか? 歴史はやはり繰り返すのか? リーダー不在と官僚組織の弊害、出口の見えない不況、未曾有の震災と東北の苦境……鬱積する国民の不満を受けとめられない政治は、相次ぐ国難にも右往左往を繰り返すばかり。近年、この国の有り様は、あの戦争前後の混迷に驚くほど通底している。国家が自壊してゆくプロセスを精察し、暗雲漂う現代の「この国のかたち」を浮き彫りにする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あちゃくん

54
国家体制がなぜ崩れていくのか、個々の事例を取り上げ考察した一冊。とても刺激的な本でした。ヒットラーやソ連の崩壊、関東大震災や米騒動や太平洋戦争時の日本など、なぜ体制が壊れていくのかが描かれていてなるほどと頷くところが多かったです。関東大震災の地震保険の話や、日韓併合後の朝鮮農地の開墾政策と日本農家との確執など、知らない事実が多かったので、勉強になりました。2013/09/29

どんぐり

30
3.11、敗戦、ゴジラから、原発問題まで、国体を揺るがす「この国のかたち」を切れ切れの文章を寄せ集めて作った本。何を言いたいのかな。2014/09/15

ロッキーのパパ

21
護憲運動や戦前の二大政党時代に対する切り口が目新しく参考になった。伊福部昭やゴジラに対する著者の深い洞察は面白かった。あまりに詳しすぎる扱いでちょっと唐突に感じるほどだった。と思ったら、それらを主題にした本も書いているんだ。同じ著者の『未完のファシズム』も気になるので、時間を見つけて読んでみたい。2013/04/08

calaf

13
特に近代における国家滅亡の歴史論(?)日本は、東日本大震災、あるいは福島第一原発事故の後、滅亡したのか?滅亡間近なのか?それともまだまだ生き続けるのか???答えは書いていないけど...(以下略)2013/06/28

キムチ

10
新書を定期的に読まにゃ・・と思って始めた中で、これはかなりのヒット。 現代史は高校社会ではベールに包まれた授業だったし、今でも玉虫色であろうことは推測できるが・・ここに書かれている事は理解できる。 余りに驚きが連続し、紹介しきれない。個人的には「浜松市市会議員選挙」「ゴジラ制作時のエピソード」「保険制度を導入した数学者の見識」が面白かった。 筆者は思想社会史が専門とあるが、3・11以降の無秩序と化している「死に体国家」が朽ちていくのを冷徹な語り口で述べている。 2013/06/24

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