菊竹清訓巡礼

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菊竹清訓巡礼

  • ISBN:9784822274627

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内容説明

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戦後の建築界をけん引した菊竹清訓氏が2011年12月に亡くなりました。本書は、時代を象徴する25の菊竹建築を、独自の分析とイラストでリポートします。建築界の頂点に駆け上がった1950~60年代、銀行や商業建築に取り組んだ1970~80年代、新たな造形に挑んだ1990年代以降──の3期に分け、時代順にリポートします。さらに、未発表作も含めて、菊竹氏の全プロジェクトの現状を可能な限り調査しました。資料的価値も高い一冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かっぱ

32
【図書館】再読。宮崎県の都城市民会館が解体されることが決まったという新聞記事を読んでもう1度、その姿が見たくなった。こんな建築は二度と造られないだろう。再読してみて、菊竹建築が一番多く見られるのは京都とあった。そう言えば、京都信用金庫は菊竹建築だったと思い出す。西陣支店が現存しているなら見に行きたい。建築物だけが残ると寂しい空間になってしまう。改めて人がいてこその建築と感じた。人の存在が建築に温かみを与える。2019/06/29

かっぱ

29
【図書館】昭和モダン建築巡礼西日本編の一番最初に登場した都城市民会館。何度見ても迫力がある造形です。菊竹清訓の自宅であるスカイハウスも味のある建築。宙に浮いたような建築は、幼少期の洪水体験の影響とか。佐渡グランドホテルと江戸東京博物館はいまにものっしのっしと歩き出しそう。島根県立美術館のガラス面に映った宍道湖に沈む夕日の美しいこと。すでに取り壊されてはいるけれども、エキスポタワー、パシフィックホテル茅ヶ崎、ホテルCOSIMAなどは古いSF映画に出てくる未来都市っぽくていい。2014/11/08

ビイーン

25
都城市民会館は怪獣的な迫力がたまらない。佐渡グランドホテルは長さが120mあり、まるで橋を連想させる。江戸東京博物館は巨大ロボットのようで動き出しそうだ。菊竹氏の建築はなんとも個性的で面白い。そして上空に建物を持ち上げた共通デザインは菊竹氏の子供の頃にあった洪水体験が根底にあるのだという。2018/06/24

URI(病気養生

3
去年なくなった菊竹氏の現存してる建築探訪した本。作者の建築の変異は見応えはあります。があとがきでの「現代建築は大事にされなさすぎる」という一言は胸を打つ2013/03/22

bb

2
亡くなっていたとは知らずショック…。「メガストラクチャーだけじゃないんだぜ」という著者のメッセージ通り、本書からは菊竹建築の魅力が様々な側面から伝わってくる。久留米市民会館内部のぶっ飛びぶり、黒石ほるぷ子ども館に見る子供たちへの眼差し。個人的には、机上の空論に終わったのでは?と疑っていたメタボリズムの実践例を、スカイハウスや佐渡グランドホテルでちゃんと確認できたのが嬉しかった。表紙にもなった島根県立美術館に映える夕陽を見るに至っては、これが晩年に辿りついた境地か、と感動すら覚えた。…とても良い本です。2012/12/23

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