内容説明
「ゲーム脳の恐怖」の著者が、最先端の脳科学研究を基にゲーム・ネット依存に警鐘を鳴らす――。IT先進国で急増するインターネット&ゲーム依存者。韓国では多発するネット関連事件に国を挙げて予防・治療体制を確立しつつあります。また最新画像診断や脳科学の進歩によりネット&ゲーム依存者の“ネトゲ脳”が麻薬中毒者の脳と酷似しているとの報告も。一方、日本では具体的対応策が打ち出せず、ようやく一部医療機関でスタートしたくらい。“ネトゲ脳”の増殖は果たして止められないのでしょうか。子どもたちの脳の機能不全をこのまま放置してもよいのでしょうか。今できること、それはまず目の前の緊急事態を知ることなのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼんくら
21
10年前の「ゲーム脳の恐怖」の著者。皆さんの感想通り、たしかにほかからの受け売りばかりですね。自分自身が直接関わっている研究はないし、依存症の人から話を聞いている形跡もなし。参考資料と思えばよいかな。2016/02/09
たこやき
10
著者5年ぶりの新刊だが、海外の研究者の報告と、自説の共通点を並べて「自分の主張は正しかった」と言っているだけの書。例えば、『ITに殺される子どもたち』の光刺激によって脳が疲労し、前頭葉の働きが鈍る、などはなかったことになっている。また、「ネトゲ」というのは「ネットゲーム」ではなく、テレビゲームとネットに接続するもの全てをごちゃ混ぜにした概念で、それらの特色などの考察はない(それぞれの特色で心理的な依存のしやすさ、などの違いがあると思うのだが)。ただ、ネット接続できるものは全てダメ、と言っているだけの内容。2012/12/15
戸川 純子
6
「○○脳」とか言って煽りたいんだなーというのがわかった上で、手にとってみた。私もかなりの時間PCの前にいますが、Kスケールテストしてみてもたいしたことなかったです。90点以上で一番軽い潜在的な危険があるという評価ですが、私は20点そこそこでした。ゲームに本格的に触れ始めたのが大人からだからかもしれません。しかし、ほかの人も書いてる通り、そもそも「私はゲームしないからRPGがわからない」という記述にずっこけました。それくらいの認識しかない人が、ほかの教科書からツギハギしてるだけの雑誌だなーという印象です。2013/06/30