内容説明
ぱすぽ☆やアップアップガールズ(仮)などの振付を手がける振付師・竹中夏海によるアイドルダンスの読み解き方。
丸々1冊「歌って踊るアイドル」の「踊る」に迫った、これまでにない書籍です。
アイドルダンスの特徴や独特の楽しみ方を振付師ならではの視点で分析するとともに、コンテンポラリーダンサー・梶原未由(珍しいキノコ舞踊団)、東京女子流ディレクター・佐竹義康&衣装担当・笠井奈津枝、玉井杏奈(ぱすぽ☆)への、ダンスをめぐるインタビューも収録しました。
表紙には講談社ミスiD(アイドル)2013グランプリのモデル・玉城ティナを起用しています。
目次
1章 アイドルダンスの2大特徴(インタビュー 梶原未由(珍しいキノコ舞踊団))
2章 アイドルは視覚を刺激する(インタビュー 佐竹義康&笠井奈津枝(東京女子流ディレクター&衣装担当))
3章 ぱすぽ☆のダンスが出来るまで(インタビュー 玉井杏奈(ぱすぽ☆))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
テディ
15
アイドルはあまり詳しくありませんが楽しく読めました。見方が変わることは間違いありません。2015/04/16
佐島楓
13
現役の女性振付師の著者が、アイドルのダンスについて書き下ろした本。私はPerfumeくらいしかほとんど知りませんが、かなりいろいろなグループが存在していること、ダンスひとつとってもメンバーを魅力的に見せる工夫がなされていることがよくわかりました。「アイドルダンス」というひとつのジャンルができているという指摘も面白い。ダンスに興味がある方、振付師になりたいと思っていらっしゃる方にはおすすめ。2013/10/19
太田青磁
12
計算する女の子と歌うときには自分をさし、期待してる男の子の部分では前方、すなわちステージの前にいるお客さんを指していて、間奏では、チョコレートを作って味見する振付があります・ダンスをみせるのではなく、まずその子自身をみせることに重きが置かれます・歌詞と振付のリンクは、そのキャッチーな要素のひとつ・振りコピとはいわば振付師からアイドル、そしてファンへの伝言ゲームではないか・推しの子の立ち位置に合わせ、その子がより近くに来る場所、より見やすい場所を選びたい・その子自身がアイドル=人気者であることではないか2014/06/14
Porco
9
ダンス論は少なめで、対談・鼎談が半分くらいを占めているので、ちょっと物足りなさは感じました。が、アイドルのダンスについての本はほとんどないと思うので、出版されたこと自体が貴重では。2016/11/14
ちあき
5
人気の振付師がアイドルのダンスとその魅力について語った本。振付師という職業を選ぶにいたった経過、アイドルの「振り」がどのような役割をはたしているかを語りながら、アイドル文化の読み解き方を提示していく構成がみごと。語り口はシャープながら対象への愛情にあふれており、インタビューの人選も的確である。アイドルに疎かったり偏見をもっている人が読めば蒙を啓かれるだろうし、親しんでいる人ならアイドルのことがもっと好きになるだろう。頭と心の栄養になり「ライブをみにいく」という行動への誘いにもなってくれる名著だと思う。2012/12/19




