内容説明
女流作家の話題の遺作がついに電子化!
2009年4月14日に死去した作家・上坂冬子氏の遺作を電子化。08年秋にがん再発が見つかり、手遅れと言える状態から、「緩和ケア」医療を選択することで残された時間を有意義に生きた記録。それは同時に、自らの病状を受け入れて、「いかに自分らしく死ぬか」を徹底して追求した時間でもあった。
また上坂氏は、望む治療が受けられない「がん難民」が多発する医療制度に疑問を抱き、自らの闘病を詳細に明かすとともに、病室で医師らにインタビューして原稿にまとめた。かつてない赤裸々な筆致で末期がん患者の本音と真実が語られた「最後の傑作」である。
発売当初から大反響が起きて原書は版を重ね、「死」をテーマとしたノンフィクションとしては異例のベストセラーとなった。
文庫化に当たり、当時の主治医ほか医療スタッフに再取材し、この3年間で医療現場、緩和ケア体制がどのように変わったかを追補したものを電子化した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pantyclub
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内容的には闘病記というよりは終末期医療の問題。ノンフィクション作家らしくご自身を題材にしている。死への恐怖が本当はあったと思う。それを第三者的にすることで克服したと思う。この問題に答えは無い。個人の思いの問題。現在の医学で苦しまないで死を迎えられるのはホッとした。5つの心理ステップは参考になった。緩和ケアは大変重要なテーマ。2023/04/11
ITSUMI
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上坂冬子 2005年卵巣がん 2008年10月慈恵医大入院 主治医;猿田雅之医師 2009年4月死去78歳 井上大輔医師:緩和ケア(千葉北総病院)2018/04/23
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