草思社文庫<br> 文明崩壊 〈下巻〉 - 滅亡と存続の命運を分けるもの

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  • Kinoppy

草思社文庫
文明崩壊 〈下巻〉 - 滅亡と存続の命運を分けるもの

  • ISBN:9784794219404
  • NDC分類:209

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内容説明

人類の歴史には、転げ落ちるように崩壊した社会がある一方、危機に適確に対処し、乗り越えた社会もある。
問題解決に成功した社会例として、徳川幕府の育林政策で森林再生を果たした江戸時代の日本、過酷な人口制限で社会のバランスを保つティコピア島等を検証する。
さらに現代の危機として、中国やオーストラリアの惨状を分析し、崩壊を免れる道をさぐる。
資源、環境、人口、経済格差など複雑化する崩壊の因子を探り、現代人の目指すべき方向を呈示する。

目次

第2部 過去の社会(承前)(存続への二本の道筋)
第3部 現代の社会(アフリカの人口危機―ルワンダの大量虐殺 ひとつの島、ふたつの国民、ふたつの歴史―ドミニカ共和国とハイチ 揺れ動く巨人、中国 搾取されるオーストラリア)
第4部 将来に向けて(社会が破壊的な決断を下すのはなぜか? 大企業と環境―異なる条件、異なる結末 世界はひとつの干拓地)
追記 アンコールの興亡

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

51
滅亡した社会は、要するに「環境問題」が原因だ。現代編である下巻ではルワンダ、ハイチ&ドミニカ、中国、オーストラリアが、滅亡への危機的状況の代表例として取り上げられる。地球温暖化を始め"環境問題"とは近代化/産業化以降のものと思い込んでいた私には、現代の危機が先史時代から綿々と続いてきた積み重ねによることに蒙を啓かれる。例えばオーストラリアが地質と生態系の面でこれほど環境が脆弱だったとは。人類の未来にとってかなり厳しいハードルである環境問題の根の深さを知らしめ、それ故の希望を与えてくれる力作だ。2016/09/18

優希

48
上巻とは色が変わり、一気に現代社会の考察に入ったなと思いました。転落するかのように消えていった社会に対し、危機を乗り越えて生き残った社会の成功例が挙げられています。日本、ティコピアは過去を逆手に取るようにしたから社会として生き残れたのかもしれません。ただ、現代にも危機的状況に置れている国があるのも事実なんですね。中国の惨状は周知の如くですが、一見平和そうなオーストラリアも危機的状態にあるのが意外でした。様々な因果が絡み、国家形成がなされている今、崩壊の可能性の因子を見極め、何を目指すかが必要なんですね。2014/05/12

ヨーイチ

46
とても分厚い上下二巻。小さな島、大きな島、特定の地域が昔栄えていたにも関わらず、何らかの理由で衰退してゆく理由を考察している。「今は無い」社会の研究なので知らない地域、民の方が多い。一番有名なのは例のイースター島か。あれが「最大規模の離れ小島の一つ」って初めて知った。そんな所までヒトが木造船で渡っていたという事実に驚かされる。グリーンランドの来歴は植民したヴァイキング側とキリスト教側の僅かな資料があり少し詳しい。ともあれ文献以前のスケールの話が多い。続く2019/02/17

zirou1984

43
下巻では崩壊を免れ存続した社会についてから始まるのだが、そこで日本の事例が出てくるのが興味深い。また現代における事例として中国、オーストラリア等が挙げられていくのだが、中でもルワンダでのフツ族同士にまで及んだ虐殺を環境的要因から考察していくのは目から鱗であった。またドミニカとハイチという、一つの島を二分する国同士の事例は、残酷な現実を浮き彫りにしながらも、環境問題とは環境に適した正しい経済や制度が選択されることが重要であることを明らかにしている。これ程までの知的興奮は、そうそう味わえるものではないスゴ本。2015/03/26

James Hayashi

37
アンコールワット、中国の水不足や環境問題。それだけでなくルワンダ虐殺、オーストラリアの見えなかった環境条件(水、塩害、羊、兎)。悲観的な見方ばかりでなく、江戸時代の日本のトップダウンにより森林保護がなされたことが描写される。また同じ島にありながら、大きな異なる結果を生み出したハイチとドミニカ共和国。栄枯盛衰する文明(社会)を見つめ、その因果関係を探る。考古学、文化人類学、心理学など多様な要素を含んだ良書。小さなきっかけにより多くの社会が崩壊したが、それを避けるための予防策も考察。2019/11/28

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