文春文庫<br> 不安な演奏

個数:1
紙書籍版価格
¥957
  • 電子書籍
  • Reader

文春文庫
不安な演奏

  • 著者名:松本清張
  • 価格 ¥896(本体¥815)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167697327
  • NDC分類:913.6

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

ラブホテルで盗聴したテープを心ときめかせて聞いた雑誌編集者の宮脇平助は、それが死の演奏への序曲だと知った。そして映画監督の久間隆一郎とともに、事件を追及しはじめる。柏崎、甲府、東海道、尾鷲、九州……謎解きの旅から、次第に選挙違反の黒いネットワークと殺人事件との結びつきが浮かび上がる傑作推理長篇。巻末に、独自の視点で清張作品を読み解いた、みうらじゅん氏による「解説 清張地獄」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しーふぉ

23
新潟や山梨、三重など舞台が色々出て来るのが魅力です。名探偵役の葉山の怪しさが拍子抜けというのと、映画監督が途中から関わらなくなってそのままというのは?纏めきれなかった印象です。2021/01/09

ねこミー

14
松本清張氏の作品を数作読了済みのため、推測しながら読めましたが、最終ページまで読まないと結論がわかりませんでした。中盤は結構心理戦でした。2023/07/02

安部圭二

13
主人公の宮脇はなんとフットワークが軽いんだろう。昭和30年代。いまの高級住宅地、田園調布は当時は田舎。飛行機どころか新幹線も無い時代、宮脇は夜行列車を使ってどこまでも行く。信州の山奥にも、静岡にも、最後には九州、湯布院まで。そこまで彼を駆り立てるのは、ただひとつ、ラブホに仕込んだ隠しマイクから録音された、殺人をほのめかす会話への好奇心。そして事件が詰まってくるにつれ、相棒となるはずの葉山との不調和音。これが題名の由来だろうか。ミステリーとしてよりも、当時の生活の様子のほうが興味深い。2016/01/13

瑞穂

12
雑誌者の宮脇平助が仕掛けたホテルの録音テープには、殺人後の遺体をどう処理するかの相談が入ったいた。昭和30年代に書かれているので、移動も夜行列車、バスと1日がかりだ。連絡も葉書、電報、公衆電話などを駆使する。葉山と組み真相を追うが、途中から葉山に不審を感じる。それでも、地道に何度も布田に足を運び、刑事さながら近所のに人に聞き込みをして、真相を追う。若い女、南が殺害され、南田菊子も行方不明になる。秋芳の選挙参謀の千倉の居場所は?序盤から話しに引き込まれた。松本清張はやはり長編が面白い。葉山には、やられたな。2020/10/21

ゆうみ

9
松本清張3作目。作者のミステリーは一緒に探偵をしている気分になれる。時代を感じる描写も好きだし、楽しくて一気読み。2021/01/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5569556
  • ご注意事項